「しっかりと勝ってほしい」武尊が現地観戦も…ロッタンは計量クリアできず王座剥奪
K-1 WORLD GP 3階級制覇王者の武尊(team VASILEUS)が「ONE FRIDAY FIGHTS 81」(9月27日、タイ・ルンピニースタジアム)でのONE Championship初勝利を振り返り、今後の展望、そして対戦が期待される宿敵ロッタン・ジットムアンノン(タイ/Jitmuangnon Gym)についての心境を語った。
武尊は同大会でタン・ジン(ミャンマー/Taw Win Ayeyar Club)と対戦した。1Rにタン・ジンの左フックでダウンを奪われるまさかの展開となったが、2Rに三日月蹴り、ヒザ蹴りなどボディーへの集中攻撃でダウンを奪い、最後はパンチの連打で2度目のダウンを奪い逆転のKO勝ちを収めた。
ONE Championship初勝利を振り返った武尊(写真は7月31日の会見時)
―改めて前回のタン・ジン戦を振り返るといかがですか?
「1R目は、相手が結構一発がある選手だったので、いろいろ攻撃を警戒していました。特にローキックでその前の試合で足を怪我したので、そのイメージが強くあって、結構下に意識が行ってしまいました。最初のダウンもやはり、下に意識が行き過ぎて、パンチをもらったというのがあります。でもそこからはいつも通りの戦いに戻れた感覚で。2Rからは、倒し返さないと勝てない状況だったので、もう倒しに行くしかない感じで戦えていました。気持ちを切り替えて上手く勝てた感じです」
―そのパフォーマンを自身ではどう評価しますか? 何点をつけますか?
「ダウンを取られているので、そんなに自分では評価はできないですが、2R以降は自分の戦いができたと思うので2R以降でいったら70点ぐらいという感じですね」
―対戦したタン・ジン選手のパフォーマンスはいかがでしたか? 試合前と試合後で印象は変わりましたか?
「一撃が強い選手というイメージがありましたので、実際に試合の時にもらってしまい、思っていた以上にパンチ力はあったかなと感じました。オープンフィンガーだから倒せてきたパンチなのかなって思っていましたが、グローブでもしっかり効くパンチを打ってきたし、パンチを受けても一発一発が重かったので、これからドンドン成長する選手だというふうに思っています」
―ルンピニースタジアムの雰囲気はいかがでしたか?
「お客さんの熱がすごい伝わる会場だし歓声も凄くて、戦っていて気持ちがいい会場だなっていうふうに思いました」
―これまでと違った雰囲気は新鮮でしたか?
「そうですね。新鮮だし、お客さんの盛り上がり方も日本と全然違う盛り上がり方をしていました。選手は戦い甲斐がある会場だと思いますね」
―最近の練習状況を教えてください。所属するteam VASILEUSは全員好調だと思いますが、メンバーとどのような練習を行っていますか?
「練習内容はそんなに今までと変わらないですが、今ジムを新しく作って、皆で一緒に練習できることが結構多くなって、他の選手の技術を盗んだりとか、教え合ったりみたいな事は前よりは増えたと思います」