浜松市の小学生が「住み続けられる未来の浜松市」をテーマにプレゼン。最優秀賞は野菜の捨てられる部分の再利用を提案

詩歩さん(左)と高橋茉奈さんが「絶景から考えるSDGs」というテーマでトークセッション(撮影・蔦野裕)

 審査の間には詩歩さんとMCの高橋茉奈さんが「絶景から考えるSDGs」というテーマでトークセッションを行った。

 これまで68カ国を旅してきたという詩歩さんはSDGsの観点から旅と気候変動を語る中で「異常気象が続くことで日本で紅葉狩りができなくなるかもしれない。山の中だけでなく、海の中でも異変は起きている。沖縄では海の中も温かくなって、サンゴが死んでしまっている。そうなると魚が住めなくなる」などと警鐘を鳴らす。

 またオーバーツーリズムの問題ではバルセロナで起きた地元の人々による「観光客は家に帰れ」という大きなデモを紹介。「観光客が来過ぎて、住むのが大変になって、住民が旅行客に嫌がらせをしてしまった。もしかしたら日本も。そうならないといいなと思う」と語った。その中で「早起き」することで「自動的にオーバーツーリズムを解消できる」などと提案。「朝は日中よりももっときれいな景色を見ることができるメリット」とも語った。

 そして「コミュニケーションの価値」という観点では「私はこれまで68カ国を旅して、いろいろな人と友達になった。世界中に友達や知り合いができると楽しい以外にもいいことがたくさんある。例えば今、テレビでニュースを見ていると、イスラム教のお話をよく聞く。戦争や過激な人たちといったニュースがたくさん耳に入ってくると思うが、実際にイスラム教の国に行ったり、イスラム教を信じている人たちに会ってみると本当に心が優しい人たちがたくさんいる。怖い人には一人もあったことがない」とイスラエル問題、そしてロシアのウクライナ侵攻といった例を挙げ「日本から距離が離れているので、他人事のように感じてしまうかもしれないが、世界中に友達ができているとニュースの難しい話題も自分のことのように身近に感じることができる。それは旅行をして世界中に友達ができたからだと思っている。68カ国を旅行したが、世界には200か国あるので、まだ3分の1。もっと世界中に行って、皆さんの知らない情報をゲットして皆さんにお届けできればと思っている」と多くの人々と“つながる”ことの大事さを伝えた。

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