浜松市の小学生が「住み続けられる未来の浜松市」をテーマにプレゼン。最優秀賞は野菜の捨てられる部分の再利用を提案

最優秀賞に選ばれたチームのプレゼン風景(撮影・蔦野裕)

 結果発表では山名副市長が「いずれの発表も浜松の特徴をしっかりとらえていて、テーマに沿って提案がされていた。なおかつ皆さんの主張とイラストがマッチしていて、内容がしっかり伝わってきた。提案されたアイデアの中には市民一人一人がすぐにでもやらなければいけないことから、みんなで取り組まなければいけないもの、さまざまなアイデアがあり、いずれも未来の浜松市に必要なことだなと思った。改めて皆さんがSDGsと未来の浜松市について真剣に考えていただいたことがよく分かった。感謝したいと思います」とこの日の子どもたちの発表を称えた。

 また詩歩さんは「今回のテーマが浜松市。“普段の生活の中で“こんな事解決すればいいんじゃないか”ということを見つけて、それを調べて発表したと思う。SDGsは言葉だけ見るととても大きなものに見えるかもしれないが、大きなものって身近なものが一つずつ積み上がって大きなものになっていくと思う。だからみんなが見つけた小さなきっかけや気づきをどんどん続けていったり、周りに広めて仲間を増やしていくことで、大きなSDGsの問題って絶対に解決していけると思うので、今日の発表で終わらずに。どんどん活動や広げていくことを続けていってほしいなと思いました」と語った。

 審査の結果「野菜のゴミが減っている未来を目指して!捨てる部分を使って新たなモノへ」というアイデアを提案・発表したEグループが最優秀賞に選ばれた。Eグループの4人は未来の浜松市について「野菜の無駄なところを活用して、ゴミが今より減っている未来」を目標に掲げ、そのために、野菜の捨てられる部分を「フードペーパー」や「フードダイ」に活用することを提案。それを当たり前にし、野菜の捨てられる部分も活用できることをしってもらうことが必要と訴えた。そのために自分たちができることとしてこのフードペーパーとフードダイを友達や身近な人に知ってもらうことを挙げていた。

最後は全員でフォトセッション(撮影・蔦野裕)

 Eグループの4人には来年3月に東京都内で行われる「第5回国連を支える世界こども未来会議」への参加権、8月6~7日に大阪・関西万博で開催される「国連を支える世界こども未来会議FUTURE SUMMIT みらい総会」への参加権、副賞としてSMALL WOLRDS ペア入場パスポート、「キョロちゃんのお楽しみ袋」が贈られた。またこのアイデアは模型にしてSMALL WORLDS内にある特別エリア「SDGsピースコミュニケーションシティ」に飾られる。

 会議の最後には一木氏が「浜松市も良くして、日本も元気にして、世界でも活躍できるような人が出てきたらうれしいなと思います。これからの未来は皆さんが作るのでぜひ頑張ってほしい」とメッセージを贈った。

 最優秀賞を受賞したEグループの4人は「今まで練習してきたことを出し切れた。最高。ただ原稿を書いて発表するだけではなく、絵に表して、見ている人に伝えられるよう、印象を残せるように頑張った。クイズを出すことによって自然の色味を会場の皆さんに伝えることができて良かったし、工夫したのはボードを使ったこと」などとこの日のプレゼンを振り返った。今回のアイデア提案を通じて「SDGsやサステナブルについての意識が変わったこともあるし、これをもっと広げてみんなの意識が変わればいいなと思った」と語る。

 そして来年に東京で行われる「第5回国連を支える世界こども未来会議」に向けては「東京では自分のチームの子とは違う個性を持った子がいたり、自分とは違う考えを持ったりしている子もいると思うけど、その子たちと力を合わせていい世界を作れたらいいなと思います」と目を輝かせた。

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