天海祐希、13代続く都内の駄菓子屋店主に感服「うちは現金。子どもも自分で計算」

 

 映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(12月13日公開)の完成報告イベントが12日、雑司ヶ谷・鬼子母神境内にある駄菓子屋・上川口屋で行われ、主演の天海祐希らキャストと中田秀夫監督が登壇。銭天堂の店主を演じた天海が、上川口屋店主の話に感服した。

 廣嶋玲子・作、jyajya・絵(偕成社刊)による大人気児童小説を原作に描く、幸運な人だけが辿り着ける、ふしぎな駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の物語。

 特殊メイクと衣装で駄菓子屋“銭天堂”の店主・紅子になり切った天海。子ども時代には自身も「行ってましたよー!」と言い「あんずのとか、ふ菓子とか。あの口が赤くなっちゃうやつね」と、共演の子役たちと“駄菓子”トーク。

 この日のイベントは豊島区・鬼子母神境内にある駄菓子屋・上川口屋。240年以上前に創業、13代続く駄菓子屋で、10歳のころから店に立っていたという店主の内山さんが「今は、キャッシュレスで黙ってても買えるコンビニがあるんですけど、うちは長くこの状態のままやってます。現金です。大体100種類くらい扱ってるんですけど、子供に選んでもらって、計算もしていただいて、ということを心がけております」。

 昔ながらの駄菓子屋のかたちに、天海も「子どものころって駄菓子屋さんが社交場でしたよね。小さいことでもちょっとずつ社会のルールを学ぶような場所でしたし。私は駄菓子屋さんは日本の文化だと思っていて。自分が好きというのもあるんですけど、どんどんなくなっていってるのが残念で。ぜひこの映画とともに盛り返してもらえたら」と語りつつ「私、大人買いしに行きますよ。親にやめなさい、って言われるんですけど。やっと大人買いできるようになったんだから」と胸を張り笑いを誘った。

「時代は変わっても、ここに来る子どもたちのキラキラした目は変わらないのでは?」と尋ねた天海は、内山さんから「本当にそうですね。好みも変わらないんですよ。あんずボーも浅草で作ってて100年だそうですよ」と教えられ「大事にしたいですね」。

 日本のみならず海外でも人気の本作。世界展開について聞かれると「ぜひよろしくお願いします!」と中田監督にアピールしつつ「そのときは“バイリンガール”が欲しいですね」と銭天堂で売っている「ふしぎ駄菓子」の名前を挙げていた。

 この日の登壇者は天海祐希、白山乃愛、番家天嵩、中田秀夫監督。

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