フィギュアスケート 青木祐奈 『もう一度』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:西村尚己(2024年11月8日、9日 2024 NHK杯国際フィギュアスケート競技大会)
11月8日から10日まで東京・代々木第一体育館で行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯。
大学卒業とともに昨シーズン限りでの現役引退を考えていた青木祐奈がNHK杯のリンクに戻ってきた。
現役続行の契機となったのは、引退を考えて臨んだ昨年11月のNHK杯。
GPシリーズデビュー戦となったその大会で自己ベストスコアを大幅に更新し、日本勢最上位の5位入賞。
スタンディングオベーションを浴びたその時の感動が青木選手の心を突き動かした。
“鳥肌が立ったあの景色をもう一度見てみたい”
進退に悩み抜いた末、今年3月、大学卒業のタイミングで現役続行を決意した。
そして覚悟して臨んだ今年のNHK杯。
青木選手の渾身の演技に対して、観客はスタンディングオベーションで健闘を称えた。
結果は見事3位。
GPシリーズで初めて表彰台に立った。
キス・アンド・クライで涙ぐむ青木選手にレンズを向けながら、私も思わず目頭が熱くなった。
■カメラマンプロフィール
撮影:西村尚己
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも
どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
★インスタグラム★
アフロスポーツ
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
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1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
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