鍋シーズン到来! THE RAMPAGE 浦川翔平が韓国通をザワつかせる踊るタコ鍋をチェック! 〈BUZZらないとイヤー! 第87回〉
空っぽだったお腹に、キムチやナムル、テナガダコ、ビールも入ったところで、主役の「サンナッコプセ」です。「ナッチ(タコ)」「コプチャン(ホルモン)」「セウ(エビ)」からなるナッコプセの、ナッチがサンな(生きている)状態。ナッコプセのタコが生きている状態、それが「サンナッコプセ」なんです。「……具材を並べた系のタージ系ですね。あ、別のタコもいますね。コラボレーション系だぁ」と翔平さんは前のめりです。
おいしいものがどっさり!
鍋はスタッフがテーブルで完成させてくれるスタイル。韓国唐辛子をベースにした辛そうなスープに、イイダコ、ホルモン、エビ、キャベツやえのきといった野菜が入った鍋を火にかけて待つこと5‐6分と少し。「色づいてきましたね!」と翔平さん。「……イイダコもさっきと比べると大分プリプリになって気合入ってきてる! ホルモンが入ってんのもやばい。最高です」
そして、いよいよ主役の中の主役の登場。店長さんがトングで高く掲げたテナガタコは静かな感じで、翔平さんは「少しシメてありますか?」。ぬめりを取りクチバシなど食べられないところを取った状態だそうで、ゆっくりとぐつぐる煮えたぎる赤い鍋の中に降ろしていきます。
こんなに長ーいテナガダコが……
「いつもは踊る側だけど今日は見る側。その上、踊るのを“食べ食べちゃう”! これは新しいエクスペリエンスです」と、湯気に包まれながら長~い手(もしくは足)をゆっくりと動かすタコを見つめます。「わあ……息をしたらスープを吸い込むだけだよ。暴れれば暴れるほど君がおいしくなっちゃうんだ、味がしみ込んで……」とその場に居合わせたスタッフも黙らせるヤバタージな翔平劇場がスタート。「もうちょっと頑張って踊って。そうか……しかたないな……」としんみり…したところまでは良かったのに、クロージングが「この子、メインのイカは……アシナガイカは……」。さすがに店長さんの翔平さんは「……えー、タコです。全部間違ってます」
ちっちゃくなっちゃった!
気を取り直して、いよいよ実食です。「取り分けるのは苦手だけど……自分が食べる用だから!」とトングを手に取ると、「タコチンゲールが踊チンゲール!おいしそうですよ。Pick up some octopus!先ほど踊ってたテナガダコちゃんをピックアップ、イイダコちゃんもコラボレーション! エノG6(エノキのこと)も、スープがしみ込んだキャベG6(キャベツのこと)も!」と、なんだか楽しそうです。
※「エノG6」「キャベG6」は Far East Movementの「Like A G6」からのサンプリングだそうですが……WHY?
レベル1は辛ラーメンぐらいの辛さ。辛さが苦手な人はコムタンベースもあります
まずはキャベツをパクリと。翔平さんは「うまい!」と目を細めますが、「……攻撃力1は優しい。ちょっと刺激がほしい……」
鍋の辛さはオーダーの時点で1から5までレベルを選べます。辛いものが得意じゃなかったはずとレベル1で用意していたのですが、テラビールと一緒にキムチをパクパクやる翔平さんを見ている時から、BUZZらないとイヤー!担当は、記憶のリールをしゅるしゅる巻き戻していました。「翔平さん、辛いものは大丈夫でしたっけ? 」
すると「辛いものはずっと苦手だと思ってたんだが……」と神妙な顔つきの翔平さん。ビールをごくりとやってグラスを空にすると「最近食べたら結構おいしいなって感じだして。この間、激辛担々麵みたいな店に連れて行ってもらったんですけど、絶対食べられないよって言いながら、そこの中辛がいけたんです。舌が大人になってきたのかなって」とテーブルの辛さを足す真っ赤な調味料に手を伸ばします。
「おいしいのは3ぐらいか」と翔平さん。さっきより二重がしゃっきりしてるのは辛さのせいでは?
「もう前の僕とは違うんだ」とスプーン山盛りの真っ赤な粉を手を細かく振って振りかけて、再び口に運びます。「……うん、辛いのが喉にチクチクきてちょうどいい。これ全然入れていいわ。レベル 1 はちょっと優しすぎた」。山盛りだった鍋の中身がどんどん翔平さんの胃の中に消えていきます。
そこに、チーズカムジャチヂミ、猫舌の翔平さんを「うまい!」とうならせるスフレのような食感の韓国風茶碗蒸し「ケランチム」も運ばれて来ました。
店長さんいわく「外はカリカリ、中はフワフワ」のチーズカムジャチジミは「……しょうちゃんが言ったとおりの食感で、鍋の辛さも中和してくれる。これはいい箸休めでセットで頼んだら最高だ」