I’moonが「ELEGANT LADY」で昨シーズンの雪辱果たす! aRB、RAPTURESはSWEEPで勝利 〈Dリーグ24‐25〉

 

 

aRBは、シアトリカルで強烈なメッセージを発するショーケースで圧倒し続けるLIFULL ALT-RHYTHM(LIFULL)と対戦。互いにミュージカルを思わせるような作品で、aRBは「For You」のテーマのもと、自転車と新聞を使って愉快でハッピーな新聞配達を繰り広げてSWEEPで勝利した。一方、LIFULLのテーマは「Future」で、雨だれのようなピアノの旋律と聖歌を思わせる歌声が重ねられた荘厳な音楽に合わせて、繊細かつ芯のある力強いダンスで鳥肌が立つようなパフォーマンスだった。 

 今シーズン初勝利が決まり、かばおは「うれしい! 本当にうれしいね。SWEEPうれしい。うれしいしか出ないね」。そして、「何よりこの作品を皆さんに見せたくて、ワクワクさせたくて、ここまで頑張ってきたので、こういう結果が出てうれしいです」と喜びを爆発させた。

 ROUND終了後の取材で、SWEEPでの勝利について改めて聞かれたJUMPEIは「すごく気持ちがいいです。今シーズン、初勝利でSWEEPだったので!」と笑顔。ただ、「今シーズン審査される項目が変わって、今回エースパフォーマンスを任されたんですけど、そのツーエイト(2×8 )だけでSWEEPかそうじゃないか決まるので……結構エグいんですよ。多分皆さんが思ってるより結構重いものがのしかかってきて。(ジャッジタイムで)最後にエースの結果がめくられる……あれやめません? 2項目ぐらいなら“ゴメン!みんな!”ってなるんですけど、あそこまでいくと……お、俺だって(笑)。それも含めてなんか今シーズ面白いかなと思うので、次も頑張りたいと思います」

 RAPTURESは強豪・CyberAgent Legitを相手に「青い血」でSWEEP勝利。先攻だったRAPTURESはカウントダウンの声が響くなか青くて暗いステージ上でポジションにつくと笑顔を交わしてパフォーマンスをスタート。白いジャケットから青い血をチラつかせながらダンス。棒を活用した見せ方もユニークだった。一方、コントラストをテーマにしたLegitは、パワームーブやアクロバットなどを次々に繰り出し、ヒップホップ色を全面に押し出したショーケースで驚かせた。


審査項目がすべてブルーになった

 Harutoは、「初勝利いただきました。ありがとうございます。めっちゃうれしい。いろんな人に感謝を込めて踊ったので、こういう形でお届けできてうれしいです。ここから価値を重ねます」と元気に挨拶。ROUND終了後の取材で、SWEEPで勝利したことについて問われると「自分のお母さんが言ってたんです。試合が終わってから連絡をくれたんですけど、すごく良かった。おめでとうって!」とにっこり。さらに「自分がDリーグに入って、RAPUTURESに入って今年で3年目になるんですけど、初めてのSWEEP。実感がないんですけど、(結果発表の画面に表示される)表が全部同じ色に染まって、あんな気持ちいいことあるんですね。あれ結構ハマっちゃいそうです」と満面の笑みだった。

 List::Xは、6ポイントのうち5ポイントを奪取し、FULLCAST RAISERZに勝利した。ショーのテーマは「natural killer cells the battle continues」で、突如現れた体をむしばむウイルスに対抗するというパフォーマンス。白を基調にした柔らかい素材の衣装を纏ったメンバーは、Runa Miuraを中心に円を作ると、体を震わせたり、近づいたり離れたり、弾けるように広がったかと思えばまた近づき……シンプルにリズムを刻む楽曲に合わせて独特の世界観で会場をList::X色にしてしまった。

 結果を受けチームは抱き合って大喜び。エースパフォーマンスをしたRuna Miuraは、「僕、ダンスがなかったら本当にろくでもない人間になってたんですよ。ダメダメだし人間腐ってるのに……。でもダンスをやったら素晴らしい仲間に出会えた。皆さんも特別なこととか、好きなこととかあったらとことんやってほしいです。ぶっ飛んでください。僕が体現したと思うので。みんな、イカれてください!」とスピーチ。その横でメンバーは静かに幸せな涙を流していた。

 昨シーズン、そしてその前のシーズンと二連覇を果たしたKDはSEGA SAMMY LUX(LUX)と対戦。KDは昨シーズン、LUXにヒップホップでぶつかるも、SWEEPで敗戦。そのリベンジをするため、KDは昨シーズンまでチームを率いていたMINAMIを“召喚”し、「PRIDE」をテーマに、LUXと対戦のために、ヒップホップなショーケースを作り上げたという。ダンスやアクロバット、シンクロといった技術、照明の活用も圧倒的でオーディエンスを釘付けにした。

 HINATA.Mは「新しいシーズンが始まって、どれだけ勝つことが難しいかすごい思い知らされた。自分が勝つことが一番難しくて。KD全員で勝ち取った勝利だと思います。今日世界中どこを探してもKDが一番かっこよかったと思います。そう信じて、3連覇成し遂げるんで」と宣言した。

 dip BATTLESとKOSE 8ROCKS、DYM MESSENGERSとBenefit One MONOLIZはドローだった。

 MVD(Most Valuable Dancer)はJUMPEI(aRB)だった。JUMPEIは「メンバーのかばおさんとMATSURIが最高のパフォーマンスに仕上げてくれて僕は踊るだけだった。2人に感謝したいが、賞金は自分のために使いたいと思う」と強調していた。

 ROUND.4は12月5日に同所で。24-25シーズンは2025年5月22日が最終ラウンドで、6月19日にCHAMPIONSHIP(CS)がある。賞金総額は5000万円で、優勝チームには3000万円が贈られる。

  ROUND.3の様子はYouTubeのD.LEAGUE公式チャンネルなどで見られる。

 以下に、ROUND.3 勝利チームのコメントをまとめた。