豊島区で4年目の「SDGsフェスティバル」開催。高際区長「SDGsの考え、取り組みは止まることはない」

池袋小学校の記念写真(撮影・三田春樹)

 各校の発表の後には豊島区SDGs未来都市推進アドバイザーの一木広治氏が「SDGsにおいて豊島区は先進的な取り組みをやられてきた。この日も幼稚園は言葉ではなくダンスで表現、小学生はテーマに基づいて地域の大人や企業と連携、中学生は自助・共助・公助といった社会とのかかわりをテーマに活動している。世代ごとに考えられた取り組みになっていると思う。私は豊島区のSDGsの取り組みに参加させていただきながら、2021年に世界の子どもたちが自分たちの未来をどうしたいか、そのためになにをすればいいかを話し合う『世界こども未来会議』を立ち上げた。豊島区にはそこにいち早く参加していただいた。豊島区からスタートして全国で開催している。子どもたちに必要なのは自分たちで物事を考え、そして自分たちで解決していくということだと思っている。こういった取り組みを豊島区はいち早くスタートさせている。豊島区から世界につなげて地球を元気にしていけるよう、私も微力ながらこれからも活動していきたい」とスピーチ。

 豊島区教育委員会の金子智雄教育長は「皆さんがSDGsを自分事として取り組んでいる姿に感動した。今後、コミュニティスクールというものをすべての学校で進めていきたいと考えているので、これまで以上に学校と地域とが連携して、このコミュニティスクールの活動の一つとして、これらのSDGsの事柄、安心安全な学校づくりを中心に、さらに地域とともにある学校を進めていきたいと思っている。振り返るとこのフェスが始まった時にはすべての学校を回ってお話をした。当時は豊島区は消滅可能性都市と言われて久しかったころ。そうしたくないから協力をいただきたい、と思ってここまで来た。本日の発表を見ても、小中学校、それから大人の方々がしっかりつながっている様子がとてもよく分かった」などとこの日のフェスを総括したうえで「この日のために準備してくださった教職員の皆さん、保護者の皆さん、地域の皆さん、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。