NTTの技術で “光が創る未来” を提案「NTT R&D FORUM 2024 IOWN INTEGRAL」開催

体の不自由を克服する手段の一つとなるか(筆者撮影)

脳波で車椅子やアバターを動かす

 人間の脳波をAIが判別して動作を再現する「運動能力転写技術」を使えば、手足が不自由な障がい者や、加齢で体を動かしづらい高齢者でも、車いすなどを安全かつ正確に操作できる。また、仮想空間のアバターを動作させることも可能。この技術にIOWNを活用することで、人間の意思に対して遅延のないスムーズな動作の実現が可能になる。

大阪・関西万博での展示と私たちの未来

 NTTは、これらIOWNをはじめとした先進的な研究開発の成果を、来年4〜10月にかけて開催される「大阪・関西万博」においても展示する予定だ。内覧会の展示で判断する限り、現時点では研究・開発段階の技術も多いが、いつの日か“光”が私たちの生活を大きく変え、人類の未来を明るく照らしてくれるかもしれない。

(取材・文・撮影:廣石健悟)