「打ち合いは最終手段。半か丁かなんです」久保優太がYA-MANとの考え方の違いを解説【RIZIN】

K-1時代のゲーオ戦も振り返った久保

 17日に行われたRIZIN名古屋大会で昇侍からKO勝ちを収めた芦澤竜誠が「MMA選手はキックボクサーの打撃には歯が立たない。テイクダウンディフェンスだけして、立てればこっちの勝ち」などと立ち技の選手の優位性をアピール。解説席で久保も「彼の言う通り」と同調していたのだが、芦澤については「ああ見えてテクニシャン。K-1時代から距離を取って戦っているし、小さい頃からキックボクシングをやっている。ああいう問題児キャラですが、実は小さい頃から格闘技をやっている格闘エリート。純粋なキックボクサー」と評したうえで「YA-MAN選手にテクニシャンという要素はないですよね。それは試合を見ていれば分かるじゃないですか。打ち合いは強いと思いますが、打ち合いって最終手段なんですよ。自分が一方的に制せなかった→相手にペースを握られてしまった→最後は打ち合いしかない、というような段階で。打ち合いって五分五分、半か丁かなんです。だからYA-MAN選手はダウンを取られることもある。RISEでは白鳥選手に完封されて負けたりしている。やっぱり技術で凌駕できないと最終手段として打ち合いに行くことになる」などと解説した。

 また、久保は2014年に行われた「K-1 WORLD GP -65kg初代王座決定トーナメント」の準決勝でゲーオ・ウィラサクレックにKO負けを喫しているのだが、この試合はそのケースの試合かと問うと「ゲーオの時は1Rに“行ける”と思ってしまって、前に出過ぎました。そっちです(笑)。“倒しに行けるんじゃないか”と思ってしまった。あの試合は唯一…自分の技術に対抗してくるなと思った選手はゲーオだけでした。でもあの試合は楽しかった。刺し合いというか、技術の攻防が。自分が一手打ったら相手も打って返してくる。このやり取りが本当に楽しかった。それで“行ける”と思ってしまって行ってしまったのでカウンターをもらった。あの時は僕の攻撃を当てられたゲーオが一瞬下がったんです。でもそれが誘いだったのかなと今になっては思います。撒き餌だった。その点に関しては彼が一枚二枚も上手でしたね」などと振り返った。

「RIZIN DECADE」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)
◆フェザー級タイトルマッチ RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)vs クレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術)

◆RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)vs ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス/Ihlas)

◆RIZIN MMAルール:5分3R(120.0kg)
上田幹雄(BRAVE)vs キム・テイン(韓国/ROAD FC)

◆RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)
矢地祐介(フリー)vs 桜庭大世(サクラバファミリア)

◆RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
YA-MAN(TARGET SHIBUYA)vs カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン/Turan Orda/Tiger Muay Thai)

◆2分8R −69.4kg契約
ライアン・ガルシア(アメリカ)vs 安保瑠輝也(MFL team CLUB es)

◆スペシャルエキシビジョンマッチ
RIZINスタンディングバウトルール:3分8R(64.8kg)
アマド・バーガス(アメリカ)vs ショーン・ガルシア(アメリカ)

◆スペシャルエキシビジョンマッチ
RIZINスタンディングバウトルール:3分8R(63.5kg)
カーメル・モートン(アメリカ)vs アルバート・パガラ(フィリピン)

◆RIZIN MMAルール:5分3R(59.0kg)
神龍誠(神龍ワールドジム)vs ホセ・トーレス(アメリカ)

◆RIZIN MMAルール:5分3R(120.0kg)
貴賢神(フリー)vs エドポロキング(ROOTS GYM)
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