女性20代「黒田さんはすっごく腹が立った時はどうやって自分を落ち着かせますか?」【黒田勇樹のHP人生相談 136人目】

黒田勇樹「基本は深呼吸。そして自分がカチンと来たときの状態なり人格なりに名前をつけましょう」

 お久しぶりです! 実に6年ぶりですかね? 俺もこの間に色々あったので「人生ってそうだよね」と、感慨にふけります。

 さて、今回の「怒りっぽい」というご相談。「アンガーマネージメント」、最近流行ってますよね。

 僕も怒りっぽい方なのですが、40才にして、ようやく付き合えてきている気がします。

 基本は「深呼吸」です。深呼吸すれば大体の感情は温度が下がって冷静になれます。

 ゆっくりと鼻から吸って、クチから吐いて下さい。

 ただ、カチンと来ているときは、そんなことしていられないですよね。

 なので、ワンクッション入れるクセをつけます。

 ざっくりいうと「その感情に名前をつける」です。

 さっきの「アンガーマネージメント」も、この名前で呼ばれるようになってから、世間に浸透したじゃないですか?

 だから、自分がカチンと来たときの状態なり人格なりに名前をつけます。
「ジョージ」とかね。

 そうすると、カチンと来た時「ジョージが来た!」と、思って深呼吸に舵を切れるチャンスが、かなり増えます。

 これが、基本。

 で、ジョージが来たあと、いきなり落ち着けないシチュエーションもあると思うので、二の手三の手を用意しておきます。

 まずは、「ごめん、大きい声出していい?」と、相手に許可を取って「わーーー!!!」って、叫びます。だいぶスッキリします。

 これでもダメな時は…
「1回、ぶん殴っていい?」って聞きます。

 本当にぶん殴っちゃダメです。

 相手が「いいよ」って言ったら、それだけで少し落ち着くし、そこでつまんない態度をとるなら、出来るだけやめておいた方が良いけど、もうぶん殴っていいです。

 最終手段というか、僕の過去の経験からなのですが「喧嘩が増えてきたな」と、思った時、落ち着いたらパートナーと「喧嘩をしそうになったら、どちらかが駅前のガストに行く」という約束をします。

 ガストに行く判断が出来る方は、もう若干落ち着いているし、家に残った方は、落ち着いてからガストに迎えに行って、一緒に甘いものでも食べて下さい。
迷惑なので、ガストでは絶対に喧嘩しないで下さい!迷惑ですから!

「ジョージが来たら、ぶん殴らないでガストへ行く」

 これが、今回の結論です。

 また何かありましたら、お気軽にご相談下さい。何年でもお待ちしております。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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