GENERATIONSの数原龍友がソロ名義KAZでアルバム! リアルと等身大を反映した『STYLE』で届けたいこと
「自分のリアルって意外と届いてない」
ーーアルバムに話を戻しましょう。アルバムは2枚組で、DISC1が新曲など新録、DISC2がこれまでに発表した楽曲を収録しました。このスタイルにした理由はありますか?
KAZ:自分が好きだったんですよね、2枚組豪華盤とかデラックス盤とか。そういう好きも詰め込んだのが『STYLE』。
ーーそれに加えて、発表済みの楽曲と新曲に分けたのは思うところがあったんだろうと想像します。
KAZ:並べていたらごちゃごちゃになるなって感じて、分かりやすくしたかったんですよ。DISC2の1曲目 の「Nostalgie」はソロ最初の曲で2019年の曲、DISC1の「Second Wave」まで5年ぐらい経っているんです。どの曲も僕が歌っているんですけど、ちょっと違うよなって。今まで出したものは出したもの、新しいものは新しいもの、そうやって分かりやすくした方がいいんじゃないですかね?って話になりました。
ーー『STYLE』を制作するにあたって、どんな作品にしたいとか、どんなメッセージを届けられるような作品にしたいと考えていましたか?
KAZ:自分のリアルな部分や等身大な部分、ライフスタイル、自分のスタイルが伝わる1枚になればいいなっていう願いを込めて。GENERATIONSとしての活動が長かっただけあって、イメージが定着しているようなところがあるんですよね。音楽番組に出る時は歌う人に徹しているので、バラエティとかに出演させていただく機会があると、ギャップにすごい驚かれるんですよ。自分のリアルって意外と届いてないなと思って。
ーーそういうシーン、何度か画面越しに遭遇した気がします(笑)。具体的な制作ですが、今年上半期はアメリカに行かれていました。最初から向こうでの制作も折り込み済みで渡米されて?
KAZ:帰ってから大変になるのは分かっていたんですけど、留学前に仕上がっていた曲はありませんでした。アメリカで学んでいろんな経験して帰ってきてからやりたいなとも考えていたので、そういうのも逆算して日本でちょっと輪郭だけ作っていって向こうで録りましょうと話をしながら制作していました。
ーーアメリカで刺激を受けたらもう1度レコ―ディングしたくなるのは目に見えてる……かも。
KAZ:結局、帰ってきてからの制作も全然大変じゃなかったんですよね。まとめてやった方が集中力もあるし、表現の幅とかも、今までと違う感覚でできたっていうのはあります。
ーー今までと違う感覚というのは?
KAZ:……それがね、言葉で説明できないんです。感覚的なもので言葉でいうのは難しいんですよ、すごく。なんていうのかな、あふれる感じ。アドレナリンが出るんです。歌っていてアドレナリンが出るようなことってあまりないんですけど、どんな引き出しが開くんだろうなとかそういうワクワクです。帰ってきて余韻に浸っている間もなく仕事が流れ込んできてその合間にレコーディング……以前だったら“今日はこの後レコーディングか、少し大変だな”っていうこともあったんですけど、それが“早くスタジオ行きたいな”になっている。