訪日外国人観光客に突撃取材!「YOUはニッポンの喫煙ルールどう思う?」
ニッポンの公衆喫煙所は「街がきれいになる」「友達ができる」
ルール自体は分かりにくいが、公衆喫煙所の存在自体には、好意的な声が多かった。
「前にトルコを旅行したんだけど、その時にはタバコのポイ捨てによるゴミが目立って、すごく街が汚かったの。でも日本はそうじゃないからいいわね。喫煙所のおかげだと思う」(オーストラリア人・シドニー出身、20代、カップル)
「公衆喫煙所では、海外旅行客同士で友達になることもあるよ。会話も弾むからね」(イギリス人、50代と30代の父親と息子)
公衆喫煙所で日本人が吸っているタバコを見かけたとある外国人は、意外な興味を示した。
「日本のタバコはパッケージがかわいい! それぞれ違っていて、集めたくなっちゃう。ヨーロッパのタバコはパッケージが統一されていてつまらないの。あと、喫煙所で加熱式タバコを見かけて驚いたわ。『何あれ!』って。まだ試してないけど、日本にいる間に吸ってみたいわね」(フランス人、女性、30代)
街頭インタビューを行ったのは平日の昼間で、しかも雨。それでも渋谷スクランブル交差点の喫煙所は常に人であふれていた。国を問わず、喫煙者は傘を差しながらでも一服したいのである。ちなみに外国人の喫煙マナーだが、公衆喫煙所の清掃担当者に話を聞くと「皆さんきちんとしていますよ。むしろ日本人のほうがルールを守らない人が多いですね……」と苦笑い。
ますます増えることが予想されるインバウンド。それはつまり海外旅行者の喫煙者も増えることを意味する。喫煙ルールは周知できているのか。喫煙所の数は十分か。見直す必要があるのかもしれない。
(取材・文:綾部まと)