朝倉海を迎え撃つ王者パントージャ「朝倉の打撃は警戒。勝負の鍵となるのはグラップリング」【UFC 310】

「UFC 310」(12月8日、アメリカ/ネバダ州ラスベガス・T-Mobileアリーナ)で前RIZINバンタム級王者の朝倉海(JAPAN TOP TEAM)を相手に防衛戦に臨むUFC世界フライ級王者のアレシャンドレ・ パントージャ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)の試合を前にしたインタビューが大会を配信するU-NEXTを通じて届いた。パントージャは昨年7月にブランドン・モレノを破り王座を獲得し、ここまでブランドン・ロイバル、スティーブ・エルセグを相手に2度の防衛を果たし、今回は3度目の防衛戦。2021年2月にマネル・ケイプに勝利を収めてからここまで6連勝と安定した強さを誇っている。

朝倉海を迎え撃つアレシャンドレ・ パントージャ(ⓒ U-NEXT ⓒZuffa LLC / UFC)
 試合まであと3日となりました。現在の心境は?
「素晴らしい気持ちだよ、日本の大スターで、とてもいいファイターの朝倉海と対戦できることにワクワクしてる、というか超ワクワクしてる! ああいう、優れた選手であり難敵と試合するのはエキサイティングなことだし、だからそういう瞬間をすごくハッピーに感じるんだよ」
 
 試合に向けてのトレーニングキャンプは充実していましたか?
「最高だった! 何しろ堀口恭司という素晴らしいファイターが自分の練習に協力してくれて、それに彼だけじゃなくて、自分のトレーニング人生において最高のメンバーがたくさん力を貸してくれた。ジム(ATT)にはたくさんのいい選手がいるけど、そのなかでもアドリアーノ・モラエスや元谷友貴たちに助けてもらえているなんて、最高だよね。完璧なトレーニングキャンプだったよ」
 
 今名前の挙がったメンバーでいうと、長身のモラエス選手が朝倉海対策の役割を担っていたのですか?
「アドリアーノは柔術黒帯の優れたグラップラーであるっていうところが大きくて、フットワーク的には空手ベースの恭司のほうが朝倉海の対策だったと思う。それから、恭司と練習するっていうことは、より精神的な駆け引きの面で大きいんだ。やっぱり朝倉海に勝ちたいと思ったら、自分自身のメンタルをしっかり整えていなくてはいけなくて、彼をぶっ潰すんだっていう。そうすれば勝てるというようなね」
 
 堀口選手は海選手と二度対戦していますが、具体的にアドバイスをもらいましたか?
「言葉で何かっていう感じじゃないかな。練習をとにかくたくさん一緒に積んできたなかで大事なことを伝えてくれているというか、つまり朝倉はいい選手だからリスペクトを持って臨むようにっていうことだ。恭司がどれほどいい選手か知っている俺としては、朝倉が堀口を倒した試合を見て、朝倉はすごくいい選手なんだと知ったわけだし、恭司が誰かにやられたとしたら、それをした相手はとてもデンジャラスだって感じるよね」
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