朝倉海「最後までKOを狙って、途中で絶対に倒し切りたい」 初参戦で王者パントージャに挑戦【UFC 310】
(ⓒ U-NEXT ⓒZuffa LLC / UFC)
先ほど、UFCファイターになってアメリカでの認知度が高まっているお話であったり、アンダードッグでもそれを跳ね返すというお話を伺った上で、ここで海選手が勝利しベルトを巻くことは、どれほどの影響
を及ぼすと思いますか?
「すごいことになるでしょうね。やっぱりこういう起爆剤のようなものが必要だと思うし、UFCフライ級にとっても、こういう新しい風が必要だと思うので、僕がそれをやる予定だし、自分ならできるって信じているので。それを3日後に試合で証明するだけですね」
UFC王者になることが、日本の格闘技も盛り上がることにつながるという意識や使命感も大きいですか。
「もちろんそうです。日本人が世界のトップに立ったら日本中の格闘技も盛り上がると思うし、格闘技を始めたいって思う若い子も増えると思いますし、いいことが多いと思いますので。そういう意味でも絶対に勝たないといけないと思っています」
試合に集中しているタイミングで伺うのは恐縮なのですが、ここでタイトルを獲得してから、次の野望は頭のなかで膨らんでいますか?
「たくさん考えていることはあるのですけれど。パントージャは本当に強いチャンピオンなので、この試合に勝つことだけに集中し、フォーカスして頑張りたいと思います」
実際の試合は、どのような展開になると思いますか?
「うーん、まあやってみないと分からないですけど、とにかく僕は最後までKOを狙って、途中で絶対に倒し切りたいと思います」
この試合を通して、応援している方や支えてくれてきた方はもちろん、見ている人に伝えたいことは?
「僕が今回一番伝えたいことは……、なんだろう、僕はもともと夢とか目標とか全くなくて。18歳の頃に兄貴(朝倉未来)に格闘技の世界に誘ってもらって、初めてUFCのチャンピオンになりたいという自分の夢が
できて。そこからその夢に向かっていろいろ考えたり努力したり、いろいろな人と協力して、その夢を叶えるために進んできているその人生がすごく豊かになっているので、だから“夢を持ったときに、それを願い続ければ叶うんだよ”っていうところを僕が証明したいし、そういう夢を持つことで、みんなの人生がどんどん豊かになっていいものになっていくということを、僕がこの試合を通して伝えたいと思います」
それが、ご自身にとっての夢の実現であると同時に、他ならぬ世界一の舞台であるUFCの王座であるということには、大きな意味を感じていますか。
「そうですね。UFCのチャンピオンになれば説得力が増すと思いますし、たくさんの人に勇気や希望を与えられると思うので。だから、必ず叶えたいと思います」
ここまでたどりつくために、エリー&ビリーコーチをはじめ、海選手は自分の手で環境を一から整えてきました。それ以前のキャリアも含めて、これまでの自分の選択や行動に手応えや自信を持っていますか?
「そうですね。常に“UFCのチャンピオンになるためには何が必要か”ということを自分のなかで考えてきて、そのピースが今揃っているので。だから今回、試合に勝てると思いますし、僕のために支えてくれる人
たちみんなに感謝の気持ちを持って、勝つことで恩返しをできたらと思っています」
最後に、U-NEXTを通して日本から応援するたくさんのファンの皆さんへメッセージをお願いします。
「日本のみなさん、今回、フライ級タイトルマッチに挑みます。本当にいい準備ができて絶好調で試合の日を迎えられると思いますので、ぜひU-NEXTで応援していただけるとうれしいです。必ず勝って、日本にベ
ルトを持って帰りたいと思います!」
なお大会の模様は日本時間12月8日7時30分からU-NEXTで3つのチャンネルでライブ配信される。「U-NEXTオリジナル日本語版」では扇久保博正、岡田遼が解説、「朝倉海応援チャンネル」にはケンドーコバヤシ、金原正徳、征矢貴が出演、もう一つは「英語版」となっている。