工藤公康氏が31回目の野球教室開催「少しでも長く、自分の夢をかなえられるように野球を楽しんで頑張って」と子どもたちにメッセージ
野手部門のユニークなトレーニング(撮影・辰根東醐)
練習はまずは野球の基本であるキャッチボールから。プロの選手がキャッチボールをして見せ、工藤氏は「体を大きく使うのが大事。そのためにはしっかり足を上げる」「相手が捕るまでボールから目は離さない」「体を大きく使ってバランスよく投げればコントロールが良くなる」などと解説したうえで「見て真似る。見ることは大事」と上手な人の動きをしっかり見ることの大事さを説いた。
子どもたちがキャッチボールを始めると工藤氏ら講師陣は見て回りながら「ナイスボール」「できるやん!」「自信を持って」などと声をかける。
続いては投手、捕手、内野手、外野手のポジションに分かれての指導。
投手担当の工藤氏は恒例のプラスチックバットを使ってのトレーニングを開始。これは肩やヒジを痛めないような投げ方を身につけるために工藤氏が考案した練習法。工藤氏は「バットを前に振る。足を上げて前で振る。強く振らなくてもいいから前で振る」などとやり方を説明しながら自ら見本を示す。このバット振りトレーニングの次は発泡スチロールのボールを使ってのトレーニング。これも正しいフォームを身につけるためのもの。工藤氏は「正しいフォームで投げるとボールは真っ直ぐいく」とここでも自らやって見せる。言った通りに球が相手の胸元に納まると子どもたちは感嘆の声を上げる。続いて子どもたちもやってみるがなかなか真っ直ぐに球はいかない。そんなときも工藤氏は「力を入れ過ぎちゃダメ」「腕を前に振る」などとアドバイス。徐々に思ったところに投げられるようになる子どもたち。