若さ迸る現役JKナナエが初監督した短編映画『やさしさのかけら』を、見逃すな!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.17「いつの日か、また会おう!」が絶賛上演中です。いや、もう終盤戦です。
いろいろな感想が寄せられていて、ありがたいです。ありがとうございます。15日までですので、ぜひ!
では今週も始めましょう。
ごめんなさい、現役JKというのは、嘘です。気がついたら大学生になってました。でも、撮影時はJKだったはずだからタイトルに偽りなしです。若者の成長の速さよ…。
今作の監督は、アイドルにモデル、インフルエンサー、女優と精力的に活動を続けているナナエさん。
筆者も監督作品や舞台作品に出てもらったり、共演したり節目節目で関わり合いのある彼女が、遂に「自分で撮ろう」と思い立ったそうです。
筆者も子役出身なので「いつかあのカメラの後ろに立ちたい」という気持ちはひどく共感しました。
あまり身内贔屓な記事は書きたくないのですが、先日ファッションショーの現場で偶然再会した時に「ねぇ、ナナ映画撮ったから観てよ」と言われ、中学1年生ぐらいから付き合いのある、ほぼ親戚のおじさんである筆者には、断る理由が見つかりません。
正直、作品のクオリティはまだまだ荒削りというか「高校の文化祭とかでよくみるヤツ」といったレベルなんですが、なかなか大人の男性には描けない世界観で、なんていうのかな、おっさんが撮ると「絶対にキモくなる自信がある」テーマを、女の子ならではの視点と、繊細さと、実はとても鋭いメッセージ性があって、楽しんで観ることが出来ました。
“ここから”なんですよね。1作目から最高に面白かったとしたら、それは「天才」じゃ、なくて「ラッキーパンチ」に、過ぎません。
1回目を越えたことで、見える景色が180度変わるので、今後は撮るときも演るときも、別の目線で学ぶことが出来るはずです。10代のうちにこの経験へ踏み出せたことは、かなり大きな財産となり、観客側からすれば「次は何をするんだろう」とワクワクする時間が増えることになります。
今のところ、アイドル映画to個性派映画no映画祭の12/22で、観られるそうなのですが、そもそも、数年前に観たこの映画祭で「自分も作品をこの映画祭に出したい」と、思ったことが制作のきっかけだそうで、それが実現したというバックストーリーもエモい。
どうですか、皆さんも親戚のおじさんに仲間入りしてみませんか!?
映画祭ではこういう出会いが結構あるし、一度に何作も観ることが出来るので、たまにはふらっと参加してみるのもオススメです。
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1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。
公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23