東京都医師会 “奇跡の9連休” でコロナ流行懸念「65歳以上の方にワクチン接種をお願いしたい」
定点医療機関あたりの患者報告数やゲノム解析を示す尾﨑会長
「変異株に置き換わって流行すると、若い方などからどんどん高齢者に感染が及んでいくことが考えられる。若い方は風邪なんじゃないかと思って、抗原検査をしないということも出てきている。そういう方が実家に帰省した時に、ご両親や高齢の方と接してそこで感染してしまうということが起きているので、ぜひ今回対象となっている65歳以上の方はワクチン接種をお願いしたい」と訴えた。
また「高齢者の方から、インフルエンザ予防接種は認知されているが “新型コロナも予防接種をしているんですか?” という話をよく聞く。前回までは自治体が接種券を送付していたが、今回から広報などで告知はしているものの、接種券などは送付しないため分かっていない高齢者がたくさんいる」としたうえで、
「医療機関や医師会の方や自治体も、接種勧奨に向けてもう一度ワクチン接種がスタートしていることを広報していただきたい。インフルエンザ予防接種を受けにきた方に、新型コロナのワクチン接種が始まっているとお話しすると共に、“同時接種もできますよ” と伝えると私のクリニックでは7~8割の方が “今日打っていきます” という。同時に打っても大丈夫なのかという声もあるが、学術誌『JAMA Network Open』の速報値によると、別々に接種しても同時接種しても副反応の差は出てこなかったと報告されている。私は同時接種は問題ないと考えているし、私のクリニックで100人近くの方が同時接種しているが1人も副反応は出ていないので、そういったことをお伝えしてほしい」と注文した。