今年、最も世界を騒がせた男はこうやって生まれた!映画『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』は…生臭くて壮大な人間ドラマだった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.17「いつの日か、また会おう!」が15日に無事全公演終了いたしました。今回も素晴らしい俳優さん、スタッフの皆さん、そしてお客様に恵まれ、とてもいい作品ができたと思っております。ありがとうございます。
黒田の次のお仕事は来年1月21~26日まで新宿のサンモールスタジオで上演される四宮由佳プロデュース「どらきゅらぁズ」。俳優として舞台に立たせていただきますので、ぜひ。
では今週も始めましょう。
今年というか、もう最近ずっとなんですが、特に来年の世界情勢に大きく影響を与えるとみられ、世界中の注目を集めていた元45代、次期47代アメリカ大統領であるドナルド・トランプ氏。
2025年は、もっともっと世間を騒がせ、注目を集めていくこととなるでしょう。
そんな中、年明け早々公開されるのが、トランプ氏の半生を描いた映画『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』
制作陣の嗅覚…! 映画なんておいそれと作れるものではなく、時間も膨大にかかるのですが、このタイミングで、きちんと完成したものを世の中に出せる見事な予見と立ち回りです。
選挙があろうがなかろうが、トランプが勝とうが負けようがいずれは世に出したのでしょうが、それにしてもこの時期にこのコンテンツというカードが手元にあったのはやはり凄い。
ストーリーも虚実織り交ぜられているのでしょうが、視点の置き方が素晴らしく政治的な思想に偏った描写や、トランプ氏への偏見などが一切感じられず、ただ記録に残る出来事を軸に、そこで起こったであろう人間ドラマとして描かれています。
これもハリウッドの凄いところだと思うのですが、実在の人物を描く際に、容姿や仕草、ファッションなど、ビリー・ビーンしかりマーク・ザッカーバーグ、フレディー・マーキュリー、誰もが頭の中に持つ強いイメージを徹底的に再現しつつ、モノマネではなく、きちんと一人の人間として演じさせるクオリティ。
最終的には、2人の男の友情や出会い、決別や再会などトランプどうこうを一度忘れ、誰もが人生をふりかえることができるようなヒューマンドラマに仕上がっていました。
「世界を動かしているのも、一人の人間」、これがこの作品の一番大きなメッセージなんじゃないかな。
新しい年と時代の始まりに、見逃せない一作でした。皆様、是非劇場へ!