鉱物・宝石・天然石…自分だけの “推しの石” が見つかる池袋「東京ミネラルショー2024」
日本最大級の鉱物・化石・隕石・宝石・天然石アクセサリーの祭典「第33回東京ミネラルショー2024」が、12月13~16日の4日間、池袋サンシャインシティ 文化会館にて開催される。国内外から500店舗あまりが集結し、今年のキャッチコピーは “推しの石見つけた。”。ということで、鉱物好きの記者が気になったブースで “推しの石” を聞いてみた。
第1会場(2階)のC118、119「クリスタルワークス」の “推しの石” は、セプタークォーツ(上部に別の水晶が覆い被さるように成長した水晶。松茸水晶とも呼ばれる)とトルマリンの共生鉱物。いくつも連なるセプタークォーツがトルマリンを抱え込んだ結晶で、非常に珍しいうえにクオリティーも高い。ブラジルのミナスジュライスで産出したものを米デンバーで買い付けたのだとか。
オーナーによると近年は海外の愛好家も多く来場するそうで、海外の愛好家にはキャビネットと呼ばれる大型の鉱物、日本の愛好家にはミニチュアやサムネールと呼ばれる小型の鉱物が人気。最近は漫画『宝石の国』などから入った20~30代の鉱物愛好家も多く、従来の価値観に捉われずに気に入った石を選ぶ傾向が新鮮だという。
同じく第1会場のR76、77「めのうの店川島」は、今では貴重な出雲産めのうを扱う専門店。現在は採掘を行なっていないことから、当時取り溜めためのうを少しずつ販売しているのだとか。きれいな状態のルースやカフスなど、倉庫から発見された掘り出し物もイベント限定で販売している。
厳密に言うと “推しの石” ではないのだが、ぜひ見てほしいのが日本刀の原料となる玉鋼(たまはがね)。砂鉄と木炭を燃焼させる日本古来のたたら製鉄で作られ、奥出雲に伝わるたたら製鉄と「めのうの店川島」のつながりから卸してもらっているそう。何とも言えない色合いのキラキラした鋼の塊は刀剣愛好家でなくとも一見の価値あり。