明日の“やらまいか”スピリットを注入  石井杏奈が浜松でちょっとひと休み

 ドラマや映画だけでなく、最近はバラエティー番組でダンスパフォーマンスを披露して視聴者をアッと驚かせるなど精力的に活動を展開している、俳優の石井杏奈。先日発売した「人生で最初で最後!」というスタイルブック『AN』で、今まで目にすることもなかった一面も見えて、ますます魅力が倍増。それとともに注目度も高まっている。そんな石井が静岡県浜松市を訪れた。長いとは言えない滞在時間のなかで、浜松で明日の元気、明日の“やらまいか”スピリットを注入して……。(撮影・蔦野裕)

 

浜松は「おいしくて幸せ」

 浜松市には以前訪れたことがある。2021年に放送されたドラマ『ゆるキャン△』に出演。浜松はそのロケ地で浜名湖などで撮影をしたそう。

 撮影などで東京を離れると「来たからには観光しよう、この地を堪能しようって思う」と石井。土地の名産品や訪れるべき場所を調べて「1人でもフラフラ行っちゃいます」

 浜松の思い出はある?と聞くと出てきたのは、やっぱり、おいしくて幸せな思い出。

「撮影中、お昼にちょっと時間があったので、ひとりで鰻を食べに行ったんです。とてもおいしくて幸せでした。共演していた福原遥ちゃんと大原優乃ちゃんと同じシーンの時、早く終わったらおいしいご飯を食べに行こうと話していたのですが少し時間が押してしまって、その約束が果たされず終わってしまったので、いつか3人で行きたいと思っています」

憩いのお茶スポット「松韻亭」でリラックス

 この日、石井が浜松を訪れたのは、浜松城の足元で行われた「全国お茶祭り静岡大会」内で行われたラジオ番組の公開収録に参加するため。お茶の生産でも広く知られる静岡県、浜松市にも「浜松茶」「天竜茶」「春野茶」という山間地から平野まで特色ある多彩なお茶が作られている。

「お茶はホッとするので好きです。ちょっと寒くなってきてるので体も温まるし心も温まるし」と石井。

 浜松城公園の一角にお茶スポット「松韻亭」がある。木造平屋数寄屋造りの本格的な茶室で、茶道教室なども行われている。

どんぐりに季節を感じて

 春夏秋冬、四季の移り変わりを楽しめる。春には若々しい緑、夏にはその緑が色濃くなり、秋から冬にかけては赤や黄色に色づくなかを、ゆっくりと散策。足元のどんぐりを拾って集めると秋の薫り。庭には池もあり、ゆうゆうと泳ぐ鯉の姿を眺めているうちに時間を忘れたり。自然と心は穏やかになってくる。

「自然豊かで心が浄化される場所。頭でいろんなことを考えたり、心で感じ、受け止めたり、身体でぶつかったり、そんな毎日の中でリフレッシュできた束の間の時間です」

温かいお茶と季節のお菓子に癒されて

「松韻亭」では誰でも気軽にお茶を楽しめる。茶道具、庭園、数寄屋造りの建築を鑑賞しながら、抹茶もしくは煎茶と季節の和菓子を楽しめる。

「お母さんが温かいお茶を入れてくださって。お茶と和菓子でゆっくりできました」 

 東京では、目の前のタスクに奮闘する毎日。新幹線で約1時間半の浜松市でのシティブレイクでリフレッシュ、明日からの活力、“やらまいか”(浜松の方言で、やろうじゃないか!といった意味)スピリットを取り込むことができたよう。

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