武尊「スイッチが入った。楽しみでしようがない」、ロッタン「武尊選手がすきを見せた瞬間にノックアウトする」【ONE172】

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 ロッタンについては前戦のジェイコブ・スミス戦(11月9日)で規定体重をクリアできず、ONEムエタイ世界フライ級王座をはく奪、その前の6月のデニス・ピューリック戦でも計量をクリアできず契約体重で試合を行っており、2戦連続で計量に失敗。今回もその不安はぬぐい切れないのだが、武尊は「ルールはちゃんと守ってほしいと思うが、前回は100グラムくらい。ハイドレーションの値で水分を取ってのオーバーだと思うので気にはしていない。さすがにロッタン選手もこれだけ言われていて、前回も結構言われてメンタルにきていたみたいなので、今回はしっかり仕上げてくると思う。ルールはルールですが、僕はたとえロッタン選手がオーバーしたとしても男と男の戦いには変わりないので、関係なくやろうと思っています」と宣言。「ちゃんとルールは守ってほしいですけど、たとえオーバーしたとしての僕は絶対にやるので。減点なしでグローブハンディもなしでやります。だからと言ってオーバーされたら困りますけど(笑)。僕は何が何でもやりますという気持ちです」とも。

 また今年1年を振り返る漢字一文字を問われると「喜」を挙げた武尊。「喜びを再認識できた。格闘技ができる喜び。1月に足を骨折して負けたし、引退かなと思ったんですが、また試合ができて、体も復活して、久々に勝って、ただ純粋にうれしかった、前回の試合が。そういう喜びを感じたのも久々だったし、ONEの舞台に立てたのもそうだし、ロッタン戦が決まったのもそうだし。喜びました」とのこと。

 その1月のスーパーレック戦の敗戦については「あれはいい経験になった。言い方は悪いが、あれで格闘家としてもファイターとしても死んだと思っている。失うものがなくて、今は毎日が格闘技が楽しい。やれることも戦えることも喜びしかないんで次の試合が楽しみでしょうがない」と語った。