三代目JSBが最高のツアーファイナル!7回目のドームツアー完走
ライブの後半戦は、各メンバーが自身でデザインをしたアニマルキャラ達によるCGアニメーションから始まる。パフォーマー達が荒野に広がる「JSB3PARK」へ意気揚々と乗り込み、波乱を経たのちに某ハリウッド映画のような展開で映像が締め括られると、ステージには三代目JSBパフォーマーの5人がポップアップで舞い戻り、ELLYのラッブとともに躍動感溢れるパフォーマンスを見せた後、各メンバーのソロパートがスタート。岩田は自身のソロ曲「MVP」を歌い、小林直己がPKCZ®feat.登坂広臣の「CHAIN BREAKER」で殺陣を披露するなど、各メンバーの様々なソロワークによる軌跡も垣間見せつつ、サポートダンサーとともに圧巻のショーケースを届けた。
その後は怒濤のダンスチューン攻勢へ。まずは迫力の映像表現とともに都市に渦巻く欲望を歌う「TOKYO BLACK HOLE」、輝く赤色に染まった空間に燦然と輝く楽曲「SCARLET feat. Afrojack」。次いで「Lucky」と最新曲でもバッチリ会場を盛り上げてから定番キラーチューン「Rat-tat-tat」でさらに観客を踊り狂わせ、最後は生きる歓びを歌うポップアンセム「Yes we are」の大合唱でドームを一つにした。
そして巨大スクリーンに音ゲー風の凝った映像が流れると、ライブはこれまでの曲をマッシュアップしたメドレーへ差し掛かる。色とりどりのレーザーが余すところなく浴びせかけられる中「Movin’ on」「RAINBOW」「GOLDEN」、さらにもう一度「Rat-tat-tat」。「まだまだまだ踊っていきましょう!」と、とことん音の中で酔わせてくれる。EDMで隆盛を築いた三代目JSBならではの贅沢な楽しませ方だ。
いよいよライブは終盤。「さあ、一緒に歌おう!」という声とともに始まった往年の名曲カバー「銀河鉄道999」。メンバーとファンが笑顔を交わし合った後は、代表曲の一つ「O.R.I.O.N.」のコールアンドレスポンスで盛り上がりの最高点へ。Jポップシーンに燦然と輝く楽曲の強さを見せつけた。
その後は、和気藹々と和やかな空気なMCタイムに。今市からバトンを渡された山下健二郎は何故か突然のノリからTRFの「EZ DO DANCE」を歌い出し、客席との完璧な掛け合いまで見せた後「有馬記念も気になるでしょう!帰ってすぐM-1も観たいでしょう!でもそんな忙しい中、俺たちを選んでくれて本当にありがとう!」と大いに笑わせた。ELLYは「ラスト3Daysでしたけど、毎日ライブが出来て本当に楽しかったです。楽しかったのに、NAOTOさんがいっぱい振りを間違えて、本当にすみません」とメンバーの振りミスに触れて客席を楽しませつつ「三代目だからこそこうしてドームでライブができていると思うので、これからも一生懸命、グループにできることを頑張っていきたいと思います。今日はツアーのラストになりますが、また皆さんに会えるのを楽しみにしています。ありがとうございました!」と締めた。続けて小林は「無事にファイナルに辿り着くことができました。全国から応援してくださった皆さんのおかげで、最高の締め括りになるんじゃないかと思っています。お陰様で2025年も気合入れて、どんどん皆さんにお届けできるものがあると思います。ぜひ楽しみにしていて下さい!本日はありがとうございました」と、来年に期待感を抱かせた。そしてNAOTOは「2024年、楽しかったですか?今日は僕らにとって2024年最後のライブになるんですけど、一体感もあり、スーパー盛り上がり、俺も完璧!」とボケた後に「本当に一瞬で終わってしまったツアーで、ちょっと寂しいんですけど、安心して下さい。来年も俺達バチバチ活動しますよ!」と頼もしい一言で沸かせた。そして岩田は「まだまだ声、出し足りないんじゃないですか?」と観客を煽り、約1分超の間コールを交わしてメンバーに「しつこい!」と突っ込まれる一幕もありつつ「全9公演、本当にあっという間だったんですけど、こうして2024年もMATEの皆でこうして集まることができて本当に幸せでした。15周年ももちろん期待していて下さい。今年一年ありがとうございました!来年も会いましょう!」と呼びかけた。
そしてボーカルにバトンが戻ると、まずØMIが「皆さん今日は本当にありがとうございます。huluでご覧の皆さんもありがとうございます。……そして今日は、TAKAHIROさん、大阪までありがとうございます」と、本公演を観覧していたEXILE TAKAHIROについて言及。客席上段で姿を表したTAKAHIROは驚きと喜びの歓声に包まれながら、投げキスとランニングマンを連打するファンサービスを見せてくれた。
最後に、ØMIから「皆さん今日は本当にありがとうございました。今メンバーも言ってましたように、僕らは次なるステージに進むべきタイミングが来たと思っています。自分達が目指す場所を――もしかしたら誰も挑戦したことのない場所になるかもしれないし、どんな景色が待っているかわからないですけど“MATE達が居れば大丈夫だ”と僕達は思っています。その景色を皆と一緒に見たいなと思うので、どうかこれからも温かい応援をよろしくお願いします」と、グループとしての展望が語られた。やがて長い年月を経て朽ちた遺跡がスクリーンに映し出されると、ステージにたたずむ7人の姿が映像と重なる。ラストに歌われたのは「この宇宙の片隅で」。切なくも優しいバラードと壮大な映像美に包まれて、本編が終了した。