KADOKAWA DREAMSが2連続SWEEP勝利で締めくくり「さらに気を引き締めて」〈Dリーグ 24-25 ROUND.5〉

©D.LEAGUE24-25

 日本発のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」24-25シーズンのROUND.5が12月26日、江東区の東京ガーデンシアターで行われた。2024年最後となるROUNDで、昨年の王者KADOKAWA DREAMS(KD)が2ROUND連続でSWEEP勝利を手にして、ランキングで一番高いポジションに立った。

 年内最後のROUNDはファーストマッチから緊張感のある対戦が続いた。シーズンも中盤に差し掛かるなか、1つの勝敗でランキングが大きく入れ替わる状態。どのチームも、勝ちで2024年を締めくくり、新しい年につなげたいという思いと気迫であふれたパフォーマンスだった。

 中でもオーディエンスを前のめりにさせたのは、KDと昨シーズンから数々の記憶に残るパフォーマンスで話題も注目も集め、そして結果も上昇中のMedical Concierge I’moon(アイムーン)のマッチだ。結果は、KDのSWEEP勝利とはなったが、ジャッジの難しい対戦だった。

 KDは「COLD MOON」と対戦相手を意識したかのようなテーマの作品を用意した。すべての女性にリスペクトを込めた作品を用意した。KELO以外は女性ダンサーという前回の男性オンリーのラウンドとは対照的な構成。全員女性で構成されるアイムーンとの対戦ならではの作品だ。月明りのような照明のもと、KELOが縦長の骨組みだけの大きな箱に収まり、それを囲う女性ダンサーとともに絵画のような場面を作り出し、そこから、しなやかさと力強さを感じさせつつ神秘的なパフォーマンスを展開。最後の音なしでのシンクロ、そしてステージを後にしても、圧倒的な余韻で会場を完全に支配した。

©D.LEAGUE24-25

 対するアイムーンのテーマは「SSS(トリプルエス)」。SEXY、STYLISH、SPECIALの頭文字で、メンバーはスタイリッシュなベージュの柔らかい素材のセットアップで登場すると、セクシーでおしゃれで特別なジャズヒップホップなショー。キレのある動きとスローモーションのような動きをシームレスにつなげる展開で、KDの独特な世界に染まり切っていた会場を自分たちに引き戻した。中盤でシャツの前ボタンを一気に弾けさせて、肌をチラつかせながらのパフォーマンス。ラストはジャケットをクールに脱ぎ捨てると観客は歓声をあげずにはいられなかった。

KELO ©D.LEAGUE24-25

 KDはこれで2ROUND続けてSWEEP勝ち。チームも勢いを取り戻してきた感がある。本ラウンドでMVD(Most Valuable Dancer)を獲得し、2ROUND連続でMVDとなったKELOの影響も大きそうだ。

 ROUND終了後の取材で、KISAは、「(KELOは)アイデアというか、持ってるイメージというか頭の中をシェアしてくれるので、化学反応じゃないですけど、今までになかった 色が加わってKD色が増えています。KDのメンバーは30人いて、最近は30人が意見して。ちょっと難しいんですけど、30人で、KD全員で創り上げている作品だって気がしています」。SWEEPでの勝利はめっちゃうれしいです!」としたうえで、「次はもっと頑張らないと」と、気を引き締めていた。

 ROUND.6は、2025年1月9日に同所で。24-25シーズンは2025年5月22日が最終ラウンドで、6月19日にCHAMPIONSHIP(CS)がある。賞金総額は5000万円で、優勝チームには3000万円が贈られる。

  ROUND.5の様子はYouTubeのD.LEAGUE公式チャンネルなどで見られる。

  以下に、ROUND.5 勝利チームのコメントをまとめた。

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