EXILE THE SECONDが有明アリーナで大規模忘年会、MAKIDAI、TAKAHIRO、後輩TJBBらも集結
トップバッターのEXILE THE SECONDが1曲目に選んだのは、“YABAI”パーティーチューン『YEAH!! YEAH!! YEAH!!』。数分前まで中目黒の居酒屋にいたはずが、12月の凍てつく寒さはどこへやら、目前には灼熱のパラダイスが広がっている。そうかと思えば、続く『SUPER FLY』ではステージスクリーンに5本のスタンドマイクが映し出され、ゴージャスなショータイムがスタート。パフォーマーによるソロダンスも交えながら、圧倒的な存在感を見せつけると、SHOKICHIは、今年の“THE FAR EAST COWBOYZ”ツアーにも帯同した後輩グループTHE JET BOY BANGERZ(以下、TJBB)を呼び込んだ。「年末、みんなで『ASOBO!』~!」と言い放つSHOKICHIを筆頭に、いたずらっ子のような笑みが眩しい彼ら。その表情が予感させていた通り、遊び心を忘れないアニキたちと、彼らを慕う10人の若き精鋭たちは、場内を自由自在に駆け回り、ツアーで親密になった2組の思い出をアップデートしていく。
『ASOBO!』でSHOKICHIが吼えるように奏でたハーモニカがまだ耳に残る中、ここからはTAKAHIROとTJBBを含む総勢16人でEXILEパートに突入した。真っ赤なライトと燃え盛る炎、『RED PHOENIX』の重厚なロックサウンド(イントロ)は、2025年に全国ツアー『EXILE LIVE TOUR 2025 “WHAT IS EXILE”』を開催することや、新たに「PROJECT EXILE」始動を発表したEXILEの決意の証と言えるだろう。2021年に新生EXILE始動の狼煙となった楽曲が、再び新プロジェクトの始まりを告げると、TAKAHIROのシャウトから『Heads or Tails』へ。同曲に参加したTJBBは、”WHAT IS EXILE”ツアーの参加メンバーにはなっていないものの、EXILE魂を継承した次世代グループを代表して堂々たるパフォーマンスを見せていた。また、このブロックでは、2023年にも台北でEXILEとしてライブを行い、2025年もEXILEの中心メンバーとしてツアーを先導する6人(EXILE THE SECOND/TAKAHIRO)が、『EXILE 20th ANNIVERSARY EXILE LIVE TOUR 2021 “RED PHOENIX”』のセットリストと同じ流れで『NEO UNIVERSE』と『24WORLD』を披露する場面も。ライブ序盤から時空を超えた設定で観客を翻弄してきた彼らだが、まさか“2024年の総括”という枠を軽々と超えて、記念すべき20周年ツアーの片鱗まで見せてくれるとは……。当時、あの感動と熱狂を共有していた観客にとっても、今回初めて味わった観客にとっても、夢のようなひと時だったはずだ。
ここで再びエディネスミスがアリーナエリアに登場。観客とコミュニケーションをとりながら、次のブロックの紹介をしていく。どうやら「CLUB EX」というクラブで、EXILE MAKIDAIやDOBERMAN INFINITY(以下、D.I)、CBこと三代目 J SOUL BROTHERSのELLYが出演するイベントがあるという。寸劇で客席がじんわり温まった頃には、頭上にはミラーボールが、メインステージにはDJ卓がスタンバイ。MAKIDAIとラッパーSWAY(D.I)のコンビが、軽快なラップとスクラッチの掛け合いで観客の身体を揺らし始めた。
特に観客の心を掴んだのは、今年PKCZが行ったツアー『PKCZ 感謝祭2024」~Put Your Hearts Up, Everybody Jump Up~』で、全国各地のぴけし隊(PKCZ ファン)のテンションをブチ上げたアンセム『PLAY THAT』。SWAYが「まだまだアガっていこうぜ!」と呼びかけ始まったパフォーマーコーナー。EXILE THE SECONDの3人(AKIRA、TETSUYA、ケンチ)と、プロダンスリーグ「D.LEAGUE」の現役選手で構成されたTJBBのパフォーマー陣がステージに上がり、お互いのスキルをぶつけ合うようなダイナミックなソロダンスで観客を魅了。TETSUYA→田中彰→古嶋滝→NOSUKE→佐藤陽→AKIRA→桑原巧光→中村碧……と順番に踊った後、EXILE THE SECONDの最年長リーダー・ケンチから、TJBBの最年少メンバーの1人・佐藤蒼虎へバトンをつないだところに、脈々と次世代に受け継がれていくEXILE魂を感じた。しかも、トリを務めるのは、EXILEのオリジナルメンバーMAKIDAI! J SOUL BROTHERS(EXILEの前身グループ)時代の懐かしいダンスを踊るレジェンドの姿に、観客だけでなく、出演者も大盛り上がりとなった。