あれ?このキムタク好きになれないかも…?から始まる、映画『グランメゾン・パリ』に、してやられた!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
もう15日…四宮由佳プロデュース「どらきゅらぁズ」の初日(21日)まで1週間を切りました。
稽古に集中するためにお酒も一時中断して、お弁当も作ったりする生活をしています。意外に集中出来るものなんですね、お弁当作りった。
ということでご興味のある方はぜひ。
では今週も始めましょう。
人気ドラマシリーズ「グランメゾン東京」の続編となる映画版。ドラマはタイトルの通り、東京を拠点にミシュランの星獲得に奮闘するレストランに関わる人々を、木村拓哉さん中心に豪華キャストで描かれた群像劇。
今回の舞台も、また、タイトルの通り「パリ」!!
そう、あのメンバーが世界進出して、星の獲得を目指します!
まぁ、これだけでワクワクするのですが、観始めて気になったのが木村さん演じるスーパーシェフ「尾花夏樹」のキャラクターが「料理の腕は一品だが、こだわりが強く傲慢」みたいな感じなのですが、映画だと傲慢すぎてスタッフと馴染めず、海外では、あまり料理がウケていないシーンから始まる。
TVシリーズは、確か「圧倒的に優れた味覚を持つ」鈴木京香さん演じる倫子が「尾花の料理に感動して、レストランの立ち上げを決意する」というエピソードから始まったので「そんなに美味しい料理が作れるなら、多少高飛車な性格でも仕方ないか」と、楽しめたのですが、映画版は前述したとおり、マイナスの描写から始まるので「これ、ドラマの知識がない人にはキムタク嫌われちゃうんじゃないだろうか」と、不安になりました。続編の宿命というか、ゲームでいう「お前、前作では魔王倒してたのに、なんでまたレベル1になってんだよ!!」みたいな憤りを感じました。
30分ぐらいすると、尾花が「絶品のキャビア料理」を、作ります。ここでやっと安心するというか、作品に火が付くというか、延々と続く様々な料理の調理映像が、シズル感たっぷりに描かれます。そう!これこれ! 筆者比ですが、日本屈指のシズル映像を世に送り出す「キューピーのCM」に、負けず劣らずのクオリティの画がシネマサイズで続きます。
ストーリーも、きちんと料理に寄り添っているし、群像劇ならではの「それぞれの物語」を描く様なパートも、雑味なく本線にそっているので、すんなりと進んでいきます。
個人的には「誰を演じても超人に見えてしまうミッチー」が、横にキムタクがいることで「ちょっと普通のお兄ちゃん」に感じられることが、ファンとしてはギャップ萌えでたまりませんでした。
ラストは、まあ、「そうなるんだろうな」という結末なんですが、これはもう「水戸黄門が悪代官を倒す」とか「ルフィが海賊王になる」みたいなことなんで、満足感しかありませんでした。
ここしばらく「踊る〜」が再開したり、「ドクターX」、本作と、人気ドラマシリーズの映画化ラッシュが続いているので「劇映画 孤独のグルメ」を、観次第「テレビドラマの映画化」に、ついてしっかり考察してみたいと思います。