WBC優勝監督の栗山英樹氏が指導者の心得「“こうしろ、ああしろ”ではなく、それを自分が実践。指導者はその背中を見せるということは結構大事」
舞台上に一人というのが居心地が悪かったのか、序盤はなぜか舞台を降りてトークを展開
その後もファイターズの監督とナショナルチームの監督の共通点と相違点というテーマでは「目的地は一緒というのは共通点。勝ち切って優勝して、選手たちの成長を促す、立場を上げる、給料を上げる。応援してくれるファンの皆さんを喜んでもらう。それは一緒だが、チームの監督は仮に勝てなくても人を育てるということが重要な時もある。結果は自分が辞めた後に出ることもある。ジャパンの場合は勝つことが正義。勝つためだけに物事を考えなければいけないというのが違うところ。ジャパンには裏テーマというものが実はいくつかある。それは表には出さないが。勝つことのためだけに判断することが相違点だと思う」などと興味深い話も飛び出した。
昨年は2位と躍進したファイターズについては「今年は勝ち切る年。いいところまで行くのも大事だが、勝ち切ったことによってチームにまた新しい文化が生まれると思っているので、勝たなければいけないシーズンなんだなと思っている」などとさらなる飛躍を期待。「新しい血が入ってくるイメージがある」と若い選手たちの活躍を予言した。
また大谷翔平ら日本人メジャーリーガーについては「野茂選手が道を切り開いてくれて、それに続く選手たちがベースを作ってきた30年。やっとここで日本の野球もすごいんですよというか、日本人もここまでやれるんですよ、ということを証明するシーズン」などとすでにメジャーで確固たる地位を築いている選手たちはもちろん、現在、メジャー球団と交渉中の佐々木朗希、小笠原慎之介らにも期待した。