WBC優勝監督の栗山英樹氏が指導者の心得「“こうしろ、ああしろ”ではなく、それを自分が実践。指導者はその背中を見せるということは結構大事」

途中からやっと舞台上に戻った栗山氏
 来場者からの質問コーナーでは「好きな食べ物は?」「ルーティンは?」といった質問に丁寧に答えるなどその人柄の良さをうかがわせた栗山氏。ちなみに好きな食べ物は「今、一番こだわりを持って買っているのはおせんべい。わざわざそこまで行って焼いてもらったりしている」とのこと。
 
 また教育者からの「教育者として大切にしていることを教えてください」という質問には「子どもたちはなるべく早い段階できちんとした大人に会わないといけない、きちんとした大人にたくさん会わせてあげなければいけないと昔から言われるが、そういう意味では“自分の姿そのものが相手に伝わる”と監督の時に思っていたので“こうしろ、ああしろ”と言うのではなく、それを自分が実践していくということだけを意識していた」という考えを示したうえで、いくつかの例を挙げ「選手が分かるかどうかは別問題として、指導者はその背中を見せるということは結構大事なことだと思っている。なるべくそういうことを心掛けて頑張ってください」などと答えた。
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