卓球の五輪メダリスト平野早矢香さん「栗山監督の下で卓球をやってみたかった」
栗山英樹氏が平野さんに逆質問
平野さんが「野球がすべてという感じ。私なんかもアスリートで我が強いですから、自分のやりたいことをやっている。彼は野球に関しては完璧を追求しているように見えます」と答えると栗山氏は「その通りだと思います」と大きくうなずいたうえで「翔平もそうですが、選手たちに対してどういう教育を考えているのか、どういうふうになってほしいのかということについては、決してうまくいったかどうかは分からないが、自分がこの選手の親だったり家族だった時に“彼がどうなってほしいのか、彼に何を言わなければいけないのか、彼に何をやってほしいのか”というのは常に思っていた。“こうしろ、ああしろ”というのは今の子はなかなか聞かないので、人によって、例えば“こうしたらどうかな”と提案するのか、それとも“今上手くいっていないのは何?”と聞いて、それを相手に言わせて“じゃあそれをやらないとダメだね”と言ってやらせたり。それは一人一人やり方は全然違っていた。その人と自分のやり方を見つけ続けていた。そんなイメージ。僕もそれは難しいと思っていた。ただ、勝手に進む時はなにかのきっかけで火が付いたら一気に燃え上がる。スタートできたらばーっと走ってくれるので、そうなるとあまり手がかからない。どうやって心に火をつけるのかということばかり考えていました」と自身の選手へのアプローチ法を明かした。
これに平野さんは「栗山監督の姿を見てというところで、恐らく選手は学ぶことが多かったんだなと思います。栗山監督の下で卓球をやってみたかったなと思います(笑)」と笑顔を見せた。