2連勝中の中村倫也「今回は“もう判定でもいい、絶対に勝つ!”という気持ちになっている」【UFC 311】
倫也選手の背後に寿司のお品書きが見えていますね! 減量メニューは寿司ですか?
「後ろがお寿司屋さんですね! でも今、僕が食べているのは肉とサラダです(笑)」
食事中にすみません! コンディションは良さそうですね。
「はい、バッチリです!」
1月10日にご自身が投稿された“私。。。明日 ロサンゼルス行きのフライトなのですが。。。”という内容も注目されていて、山火事で被害が甚大なLAでの開催ということで、心配もあったことと思います。到着されてからの現地の様子や、実際に目にしている状況を教えていただけませんか?
「僕が想像していたのは、空港に着いた瞬間煙たいのかな?ということや、会場もどうなるか分からないと言われながら出発したのですが、ただ“気にしてもしょうがねえ!”っていう振り切り方はずっとできていたので、最終的にはUFCの判断に従おうと思っていたのですけど、(現地に)入ってみたら全然そんな、想像していた煙が立ち込めているようなこともなくて。現地の人だと、ちょっと空気の違いは感じるみたいですけど。思ってたよりも全然大丈夫で、試合に集中できるなという感じですね」
火事の光景を目の当たりにすることもなく、ということですね。
「ホテルのロビーが70階と高層なので、バーっと山のほうを見渡せるんですけど、火事が起こっているところを見ても全然火は上がってないですし、夜空は星がバッチリ綺麗に見えるし、いつも通りのような光景で、むしろ本当にそんなことが起きているのか、というような光景です。毎年この時期に起きる地域ではあるから現地の人も慣れているというのもあると思います。だから選手としては、全然問題ないですし、心配なことは全くないです」
そういう被害に遭った場所に向かう際には、気持ちの面で影響はありましたか? 例えばですが「勇気づけなくては」というような……。
「僕の戦うモチベーションとしては、常に日本を背負ってやっている気持ちは変わらないので。だから、現地のことを意識としては持っていないですが、結果的にそういうことになればいいかなとは思っています」
改めて、およそ1年ぶりの試合ということで、現在どんな心境でファイトウィークを迎えていますか?
「ファイトウィークになったらもう、どうパフォーマンスを出そうかなっていうことに常に集中している状態なので、試合間が空いたことについては特に考えていません。準備の段階で、そこに対する不安みたいなものもありはしましたけど、今回メンタルコーチングの方にもセコンドについてもらって、そこは、バッチリ心配ないように当日出せるように持っていって、チームとして行くので、不安は一切抱えていないです」
チームや練習環境についてなのですが、出稽古していたアメリカン・トップチーム(ATT)に所属することに決めたことについては、どういった経緯がありましたか?
「ATTでは(堀口)恭司さんに、自分がMMAをやっている中で、ここが甘い部分なんだというところだったり、このシチュエーションでの考え方はこうだとか、体を動かしながら指摘をしてもらっていて、すごく腑に落ちるところが多くて。そういう感じで、近くで同じ現役として(堀口選手が)背中を見せてくれる姿が“すごくいいな”と思って。所属になることを決めました」
そういう状況で今回セコンド陣には変化がありますか?
「今回は11月あたりに試合あるかなと思って、10月末ぐらいに帰ってきていて、中途半端な時期に試合が決まったんで、また日本でキャンプを張りました。だから今回は調整もキャンプも日本でやったので、あのいつも通り日本のチームでメンバーを組みました。やっぱり高谷(裕之)さんに後ろについてもらったら自分の重心も落ちるし、一個、力も、ギアが変わるっていう感覚がずっとあるので、今回もお願いしてます。で、そこのチームの齋藤奨司選手と、あとはメンタルコーチングの慶人さんとともに臨みます」