長尾謙杜、迫力の棒術アクションは1カ月“基礎練”「『ベスト・キッド』のよう。最初は何をやらされてるのか分からなかった」
映画『室町無頼』の初日舞台挨拶が17日、都内にて行われ、俳優の大泉洋、堤真一、長尾謙杜(なにわ男子)、松本若菜と入江悠監督が登壇。劇中で迫力のアクションを披露する大泉と長尾が特訓の舞台裏を振り返った。
室町、“応仁の乱”前夜の京を舞台に、日本史上、初めて武士階級として一揆を起こした実在の人物・蓮田兵衛(はすだ ひょうえ)と彼のもとに集った“無頼”たちの戦いの物語。
剣術の達人を演じた大泉。剣道経験者の入江監督は「大泉さんの最初の立ち回りのとき、これはヤバいぞと思ったんですけど。秘密の特訓から帰ってきたら上達されていて、これはもう大丈夫だと」と称賛。大泉も「常に心の中にトシロウ・ミフネを宿していましたから。立ち回り前には常に『用心棒』のセリフを言って…」と剣豪然とした雰囲気で言い会場の笑いを誘った。
一方、六尺棒を巧みに扱うアクションで絶賛されている弟子役の長尾も「撮影の日は現場に入ったらまず最初に六尺棒を手に取ってできるだけ離さず。ライブのリハーサルのところにも短めの棒を持って行っていました」。当初、ひたすら基礎練習をしていたと言い「『ベスト・キッド』みたいな感じで。何やらされてるのか、最初は何の役に立つんだろうって。でも1カ月くらいして(六尺棒を)振ってみたら、出来る!という感動がありましたね」と笑顔。
クランクインの日に撮影した大立ち回りを1カットでこなし、アクション監督も「泣いた」という見事な立ち回りを披露したという大泉。最後に「この映画を見ていただいて、今後の日本に、世の中を変えたいと思った時に仲間を集めて一揆するんですよ。流行ってもいい気がしますね、夕方のニュースで“北海道札幌市で何百年ぶりの一揆が行われました…”」とボケ、一揆を呼び掛けて会場の笑いを誘っていた。
『室町無頼』は公開中。