井上尚弥「長期間をかけての仕上げはプラスだった。10日前の相手変更も何とも思っていない」と急遽のキム・イェジュン戦にも自信

オファーに即決だったというキム・イェジュン
 急きょの挑戦となったイェジュンはコンディションについては「とてもいい状態。1カ月前から準備をしてきたので何の問題もない。減量に関してもスーパーバンタムに合わせてずっと減量をやってきた」と語った。
 
 井上との対戦については「井上選手と試合をするのは全ての選手にとって光栄なこと。そしてとてもいいチャンスでもある。私は絶対に試合を楽に終わらせるつもりはない。最後まで自分の姿を見せたいと思う。(戦い方は)ここでは明らかにできないが、私のスタイルでノックアウトするということが自分の希望。なので井上選手も十分に準備をしていただき、1Rから井上選手の全力を尽くしてベストの姿を見せていただければと思う」と静かに闘志を燃やした。
 
 イェジュンのジョン・バスタブルトレーナーは井上戦が決まった際に「ライオンとスパーリングをして来いと言った。というのは冗談ですが(笑)。アンダーカードとして自分の試合があるということで準備はしていたが、まさか対戦相手が井上尚弥選手になるということは考えていなかった。でもこのオファーがあった時にキム選手からは即答で“イエス”という答えが来た。なので、その気持ちを大事に、そしてそれだけの試合を受けるだけのことをやっていこうという話をした」とオファーがあった際のイェジュンとのやり取りを明かした。
 
 井上はイェジュンの「1Rから全力で来てほしい」という言葉には「1Rから全力でとは考えているが、そこは攻撃前面でいくのか、しっかりとボクシングIQを立てて全力でいくのかで変わってくる話。そこはじっくりと自分は作業をしていきたい」と語った。