井上尚弥「長期間をかけての仕上げはプラスだった。10日前の相手変更も何とも思っていない」と急遽のキム・イェジュン戦にも自信

記者とのやり取りの際にほおを緩める場面も
 また井上は昨年11月にサウジアラビアの政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」とスポンサー契約を結んだのだが「今年はアメリカ、サウジアラビアと海外進出の年になってくると思うので、明後日の試合は自分の中ですごく大事な試合という位置づけ。そしてリヤドと契約して、自分としてのボクシングキャリアを加速していきたいと思っている。対戦相手が変わろうとも自分のやることは変わらない。しっかりと結果を出そうと思っている」とこの試合後の2025年の動きについても言及。
 
 今回、試合が流れたグッドマンについては「2度目のケガを聞いたときは“どういう対策を練って、どういうトレーニングをしていたのかな?”と少し疑問には思ったが、それほどしっかりとしたトレーニングをして挑んできていたんだなということは率直に感じた。ケガによる離脱なのでランキングは落ちないということも聞いているので、どこかのタイミングで戦わないといけないのかなとも少し感じているが、そこは大橋会長にすべて任せている。今後のことは、この試合に勝つことができて、次にラスベガスで試合があるので、その辺も終わってから考えていきたい」と語るにとどめた。
 
 なお井上のアメリカでの試合について会見に出席していた米トップランク社のボブ・アラムCEOは会見後の囲み取材で「2025年は1試合アメリカで組むという話は大橋会長とも話をしているが、まだ日時等は決まっていない。場所はラスベガス。ラスベガスの大きな会場にしないといけないと思うが、使える最大級の会場を使うというところまでしか言えない。一つひとつ丁寧にやっていきましょう。まずは今週の試合。この試合が終わったらアメリカの試合を固めていく。その次はその次ということで焦らずにお待ちください」と語っている。
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