フジテレビが日をまたいで約10時間半の「やり直し会見」。嘉納会長と港社長が辞任。日枝相談役は出席せず

遠藤龍之介氏(左)と港浩一氏
一方、報道後、中居氏にも複数回の聞き取りを行ったが、中居氏は社員Aは食事会に関わっていないと証言。これらを受けフジテレビは昨年12月27日にホームページに社員Aの関与を否定するコメントを出した。その後、1月の一部の報道によると、当該食事会の前の5月に社員Aが中居氏宅で行われたバーベキューに女性を誘い、接待要員のように扱ったとされているのだが、これについては社員Aが女性に声をかけて中居氏のマンションでバーベキューに参加したことが確認されたという。中居氏もバーベキューの存在を認めるが、女性とどんなやりとりをしたかの詳細は確認できてないという。従って、問題の食事会がこのバーベキューの延長線上にあるとまでは評価するに至ってないという。また1月の一部報道で、社員Aが2021年冬に中居氏や芸能関係者、フジテレビ社員、当該女性らと都内ホテルで懇親会を行ったとされているが、これについては社員Aは他の社員からの聞き取りの結果、懇親会があったことは確認。ただし記事にあったような目的であったかは確認できていないことから、この懇親会についてはその他のことも合わせて第三者委員会の調査にゆだねたいという。
女性への対応について港氏は「女性の状態を最優先に考えた。女性には“事案を公にせず他社に知られずに仕事に復帰したい”という強い意向があった」、中居氏の番組出演を続けたことについては「どういうことが女性の刺激になるのか。番組が終わることによって耳目を集め、それが余計な刺激になるのではと思った」などといった内容の発言を繰り返した。
中居氏への対応については2023年7月以降に複数回、ヒアリングというきっちりとしたものではなく話を聞くといった程度の聞き取りを、報道後の昨年12月以降は2回の聞き取り調査を行ったという。港氏は中居氏と女性との間に起こった事案の報告を受けた際に「怒りという言葉でいいと思う。中居氏にも怒りがあるととってもらって結構」と中居氏への怒りの感情があることを認めた。
社員Aについては「Aが当該の日に関係がないと判断したのはヒアリングや通信履歴の確認を通して。限定的な日付の出来事についてAは関与していないというふうに判断した」と語ったうえで「その前の食事会等のことがある。それを業務としてとらえていたかどうかは、確定できるかは分からないが、その辺の背景やつながりについては第三者委員会でしっかり調査していただきたいと思っている」などと語っている。