港社長の隠ぺい疑惑に切り込んだフジテレビ社会部記者。3つ目の質問は司会に打ち切られる

フジテレビジョン取締役副会長の遠藤龍之介氏
途中、フジテレビの社会部の記者が質問。「日頃たくさんの企業やたくさんの個人の不正や疑惑について厳しく追及させていただいているので、本当にこういうことになって申し訳ないと思っています。少しでも事実関係の解明に役に立てばと思い質問させていただきます」と前置きしたうえで「港社長は女性の“誰にも知られずに”という気持ちやプライベートの領域でのものということを盾にして情報隠ぺいをしているんじゃないか。私も違和感を持っているのが一昨年の6月といえば、ジャニーズの性加害問題でジュリー社長が謝罪動画を公表し注目されたが、その直後の事。その時にどんな申告だったかという詳細は明らかにされていないが、女性から性加害があったという申告があったんだと思う。にもかかわらず、元ジャニーズタレントによる性被害。しかも過去のものではなく、今起きたというもの。そのインパクトは相当なものだったと思う。私が本当に分からないのが、その時も今も遠藤副会長はコンプライアンス委員会のトップで、うちのコンプライアンス委員会は非常に力が強くて、大きな権限を与えられて、危機管理にかなり力強く旗振りをするというポジション。そのトップが遠藤副会長。その方が去年の12月に文藝春秋に直撃された時にそのことを知ったと聞いて私は社員として愕然とした。公表するしないにはいろいろな判断はあったと思うが、少なくともコンプライアンスのトップであり、上役である遠藤副会長にお話を共有されてなかったというのは非常に不可解。遠藤副会長はどうお考えでしょうか?」と遠藤氏に質問。
これに遠藤氏は「私が知らなかった理由については社長の港が述べている通りだと思うが、それであっても共有すべき問題だったと思う。もちろん、通常の共有ルート、その日のうちに何十人にも情報が伝わるというパターンは取りにくいと思うが、女性のメンタルを考えながら、理由も述べながら広げていくというのは簡単ではないが可能だったと思う」と答えた。