港社長の隠ぺい疑惑に切り込んだフジテレビ社会部記者。3つ目の質問は司会に打ち切られる

フジテレビジョン代表取締役社長の港浩一氏
記者は今度は「身近にいる上役である遠藤副会長にも上げられなかった裏に、何か隠したいこととか守りたいものとか。A編成幹部というのは港社長と懇意にしていたと聞いている。そういうものを守りたい。示談が済めばそのままなきものにしてしまいたいという考えはなかったかのかということについて伺いたい」と港氏に隠ぺい疑惑をぶつけた。
港氏は「守りたいとか隠したいとかという気持ちはありませんでした。そしてAが関与しているのではないかという可能性を知ったのは去年の夏以降ですから、そういう要素が入る余地はありませんでした。そして女性の心身の状態を最優先で考えないといけないタイミング、時期というのも本当にありました。何が刺激になるか分からないという。そういう中で番組の終了に時間がかかってしまったということはとても反省しています。人権に関する意識が不足していたと思いますし、結果的に社内でガバナンスが利かなかったということも大変大きな問題だったというふうに考えています」と答えた。
続いて記者が「会社のガバナンスの問題もそうですが」と言い掛けたところで司会のフジテレビジョン執行役員広報局長の上野陽一氏が質問を制した。この日の会見は荒れ模様で、質問は1社2つまでというルールをなし崩しにして質問を続ける記者や質問までの前段階が異常に長い記者もいるなかで、厳しすぎる対応だった。
また会見では遠藤氏が発言を撤回したことで紛糾。会見場は不規則発言が飛び交い、一時収拾がつかない状況となった。その発言は女性と中居氏の間で認識の違いがあったということについての踏み込んだ発言だったのだが、その後、遠藤氏は「その情報は当事者自身から第三者に発信していない。トラブルに関しては我々は第三者。当事者が守秘義務があり明かしていないことをこちらが明かすわけにはいかない」と撤回の理由を説明。港氏も「人権侵害の可能性があったということ」などと語った。