11月のデフリンピックに向けデフサッカー日本代表がJFLのクリアソン新宿と壮行試合で対戦「目指せ国立競技場に1万人」

デフサッカー日本代表の吉田匡良監督は手話で挨拶
 今回の試合についてクリアソン新宿の丸山和大 代表取締役CEOは「吉田監督とのつながりでこの壮行試合をやるにあたってクリアソン新宿というクラブにご興味をもっていただき、声をかけていただいたのが最初。シーズンが始まっている中でのオファーだったが北島監督に相談したところ、監督も二つ返事でOKだった。我々は新宿にある国立競技場ともご縁がある中で、新宿の街の皆さんはこうしたダイバーシティとか多文化共生の文脈は非常に共感して、いろいろな連携をしていただける方が多いので、デフリンピックという存在をたくさんの方に知っていただく機会にしたいというところと、壮行試合とはいえ、世界一に向けた大事な試合。我々も一つ一つの試合がすべて大事という考え方で戦っているので、強化という点でいい試合をして勝ちたいという思いを持っているので頑張っていきたい」などと語った。
 
 この試合が国立競技場で行われることとなった経緯についてデフサッカー日本代表の吉田匡良監督は「やっぱり国立は聖地。自分も去年の5月に代表監督に就任したが、選手たちを見ている時に“この子たちをもっと日の当たるところに出させてあげたい”という思いがすごく強くなった。自分の知り合いが丸山さんとつながっていて、そこからこういうふうな話が実現した。選手たちをもっと取り上げていただきたいという思いがある。健常者と一緒なので。試合になれば皆さん気づいてくれるところがたくさんあると思う」と説明した。
 
 多くの人にデフサッカーをアピールするチャンスということもあり吉田監督は「デフといえば障がい者というワードがあると思うが、自分自身はそれは個性ととらえている。耳が聞こえないというのは関係なく、これだけのパフォーマンスができるということを、見に来てくれた人たちに“これで本当に耳が聞こえないの?”と思われるくらいのパフォーマンスを見せたいと思う」と意気込んだ。