デフサッカー日本代表の松元卓巳主将が言葉を詰まらせ「今まで一緒に戦ってきた仲間にも着させてあげたかった」

会見に出席したデフサッカー日本代表とクリアソン新宿の面々
 古島によると「週5で働きながらサッカーをするという環境なので、仕事の状況では残業して練習ができなかったりという環境の選手が代表の中にはいる。自己負担で活動している選手もいる。ただ、最近でいえば2020年の東京オリンピック・パラリンピックの頃から、企業の障がい者雇用率の維持というか、そういった制度が最近増えてきて、デフサッカー日本代表でも半分くらいはパラアスリート雇用で働きながらサッカーに集中できている。それが大きな一歩。企業のサポートをいただきながらサッカーを続けている。僕もパラアスリート。2年前に転職したばかり」と障害者雇用促進法などの法定雇用率が引き上げられたことによってパラアスリートが活動しやすくなったという。
 
 また松元は「補足させていただくと、日本のデフだけに限らず、他のマイナーなスポーツもそういう現状だと思う。海外に目を向ければトップカテゴリーに行けば行くほど、それを収入として生活できる環境が整っている。そこを目指して競い合う環境と集中できる環境が、特にデフの場合は分かりやすく整っている。そういう部分では日本はバリアフリーとか施設では進んでいるが、制度とか内面の部分では海外に比べるとまだまだなのかなというのは当事者としては正直な気持ちです」とも語った。
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