THE RAMPAGE 吉野北人「妥協しない自分を全開に出していきたい」 念願のベネチアで、自然体で頑張らずに“ストイックな”写真集

 

念願のイタリアで「最高な時間」


ーーそれもあってなのか写真の種類が多いなと感じました。写真集そのものもずっしりと重さがある。撮影期間はどのくらいかかっているんですか?

それは、3日半くらいでした

ーー……とは思えない!

確かに3日で撮ったとは思えない量かも。とにかく1日が本当に長く感じて……。

ーー撮影は昨年の……

5月の後半でしたね。

ーーそれは感じただけではなく本当に日が長くなっていたのかもしれません……サマータイム(笑)。

夜になっても結構明るかったりして、だから体がバグっちゃうみたいなところありますよね。1日中歩き回って撮影して、時差もあるし、眠くなってきたけど、まだ明るいし、頑張っちゃうみたいな。それでホテルに戻ったらみんな爆睡です(笑)。次の日も早いしね……でも楽しかった。もっと居たかった、1週間ぐらい。

ーー行きたかった街でも仕事で行くとなるとなかなか思うように見て回れないことってよくありますが、1日歩きまわったのなら、それなりに街を見られたんじゃないんですか?

それはあるかもしれません。朝7時からメイクを始めるようなスケジュールでしたけど、僕はそれよりも前、5時ぐらいに起きて、一人で散歩して、コーヒー買って……そんな時間が最高でした。

ーー散歩してコーヒーって、吉野さんが東京にいる時と変わらないのでは?(笑)

……あ、そうだ(笑)。

「この日のために頑張ってない。本当に、ありのままの自分」

ーーイタリアにいるけれど、いつもと変わらない時間が流れている……かえって特別な感じがしますね。さて、この写真集に収められているのは今から8カ月ほど前の自分ということになりますが、いま見て思うのはどんなこと?

……自然体。27歳の等身大の自分が撮れてるなって思います。撮影のために減量もしてないし……この日のために頑張ってない。本当に、ありのままの自分だなって。

ーーTHE RAMPAGEのメンバーを見回してみても写真集だとか大きなライブの前は体を作って臨む傾向が強いですが、この日のために頑張らないのは決めていたことですか?

ありのままの自分でよくないかって。

ーー目指すところも目指し方も人それぞれですけど、いま何に取り組もうとしているのか、目的によって違ってきますよね。

……次はすごい筋トレするかもしれないし(笑)!

ーーそうですよね! さて繰り返しになりますが、この写真集からは吉野さんのいろいろなこだわりを感じて、“ストイックに写真集”な構成もそのひとつかと思っています。写真集と呼ばれるものにはインタビューであったり読むところがあるのが一般的なスタイルになっていると思うんですが、『Orange』はほぼ写真のみ。何か意図があるんだろうなと。

写真集なんだから写真を見せようって。どれも見応えがある写真ですし。前の写真集には文字のページもあって伝えたいことは伝えられたと思っています。もちろん今も伝えたいことはありますけど、『Orange』では写真を見せたい、写真で表現したいと思いました。次にまたこういう話があれば、その時は? もうイメージも膨らみ始めてるので。

ーーアーティスト活動があり、演技もあり、『Orange』のような写真集も。それぞれやりがいや自分が取り組む意味みたいなものがあると思うのですが、吉野さんにとって写真集というのは……

あまり仕事と考えてないですね、もちろん真剣に取り組まさせていただいていますけど。行きたかった場所に行かせてもらい、今の自分の姿を写真に収めてもらえる。すごく貴重でありがたい企画です。

ーーさて『Orange』でGL-16~THE RAMPAGE BOOKS~も第7弾となって、後半戦に。これから発売されるメンバーの作品も含めて、気になる作品はありますか?

それは、去年発売になった(岩谷)翔吾の『選択』かな……

ーー岩谷さんに『選択』でお話を聞いた時に同じ質問をしたんですが、『Orange』だっておっしゃってましたよ。

……まだ読めてないんですけど。

ーーあら? (笑) 

なのに翔吾って(笑)。とても評判がいいですよね、発売されてからずっと。翔吾が取り組んでいるのを近くで見てきたから、本当にすごいなって思ってるんです。

ーー映画を1本見るような気持ちで読めるようにとスピード感を大事にして書いたとおっしゃってたので、お時間ができた時には…

吉野北人:……時間がなくても読みますよ!