LIL LEAGUEが渋谷でツアーファイナル「最高の景色を見ていきたい」
本ツアーのタイトルに含まれる「LIaL」は、“LIL”と“Real”を掛け合わせた造語。“Real”をキーワードに、「等身大のLIL LEAGUEを音楽で表現する」というのがライブのコンセプトだ。続いて、山田が「自分の信じるものを思い描きながら聴いてほしいと思います!」と紹介して届けたのは「HEAVY GAMER」。楽しいことばかりじゃない、困難もある人生をゲームに喩えたエールソングだ。〈何万回生まれ変わっても/何がしたいか単純明快〉と、まるで自分たちにも言い聞かせているかのように真っ直ぐな歌声を響かせた。
暗転したステージを紗幕が覆い、そこに表示されたのは「夢は恐怖に打ち勝った先にある」という文言。続けて「出会い」「別れ」の文字が浮かび上がり、ピアノの音色に乗せて、大切な人へ贈るような長尺のメッセージが中村によって読み上げられる。
ステージがゆっくりと明るくなると、紗幕の後ろにはメンバーの姿が。紗幕に歌詞を投影し、6人はピアノ伴奏のみにアレンジされた「15分」「YADA」をしっとりと歌い上げた。今度は紗幕に星空が映し出されると、中村と岩城にスポットライトが当たり、2人が届けたのは鈴木鈴木が書き下ろしたバラード「1番星」。輝く星に囲まれながらステージ中央に歩み寄り、向かい合って美しいハーモニーを響かせた後、暗転したステージには「いつでも君を想っている」という文言が映し出された。
明るくなったステージに1人立った岡尾は、両手を挙げて声援を煽ると、「4万8000人から勝ち上がってきた」「3年後ドーム」といった決意表明のようなラップを披露。ライブもここから後半戦。5人も合流し、「飛龍-FeiLong-」「Monster」といった力強いパフォーマンスで再びギアを引き上げていく。