LIL LEAGUEが渋谷でツアーファイナル「最高の景色を見ていきたい」
さらに盛り上がっていきたいことを伝えた6人は、アカペラで「HYPE UP」を歌いながら合いの手をレクチャー。参加型のライブ『LIaL PARTY』は、客席の誰1人置いていかず、ここにいる全員を楽しませることに余念がない。再び簡単なレクチャーを経てなだれ込んだ「ビビデバビデブー」では、途中に「ビビデバビデブーチャレンジ」と題したコール&レスポンスが繰り広げられた。LIL Friendsの全力の掛け声は、百田いわく「120点!」。そこから「タングステン」「アイドンケア」のメドレーへと繋げると、「Coloring Book」のサビでは大きなシンガロングが沸き起こった。
MCで岩城は、「自分たちが感じた嫌な気持ちや、不満や不安を皆さんに伝えられる場がほしいと思ってこの場を作らせていただきました」と、本ツアーの開催に至った経緯を明かした。デビュー前後から今までを振り返ると、待っていたのは想像していたより辛い日々だったという。
山田も、「自分を信じられなくなったことがありました」と打ち明け、そんな時に支えられたのはLIL Friends(ファンネーム)の存在だったと話した。「どれだけ辛くても、悲しくても、きっと周りには支えてくれる人、頼れる人がいる」と寄り添いながら、「これから先、生きていく中で辛いこと、苦しいこと、信じられなくなること、不安になること、たくさんあると思います。けど、どうか僕たちの音楽とパフォーマンスが、皆さんの人生に一瞬でも届くことを信じて、これからも駆け抜けていきたいなと思って話させていただいています」と力強く語った。最後に、「これからも、僕たちは止まるつもりはありません。みんなと一緒に、最高の景色を見ていきたいと思っています。こんな不器用な6人ですが、どうか応援よろしくお願いします!」と呼びかけると、客席から長く温かい拍手が送られた。
そして、本編最後の「Higher」へ。6人が客席へマイクを向け、〈世界を上から見てみたい〉〈大空キミを気球に乗せて〉という歌声が響きわたる光景は、LIL LEAGUEとオーディエンスが共に創る明るい未来を想像させた。6人がステージを去った後、スクリーンに表示されたのは「人生を楽しもう」という文言だった。