話題の九宮格鍋が東京に初上陸! 池袋のディープチャイナでビリビリでホカホカ

イチオシの九宮格鍋。9つの部屋に分かれた鍋を囲むのが人気の食材たち「自分のスペースが分かりやすいから、大人数で鍋を囲んだとしても、そのお肉は私のよ!そのエビ団子は私が入れた!とか喧嘩になることもないの」というお店のスタッフの方の真剣な説明に納得するような……

 多国籍化が進む池袋。そのなかでも西口周辺はチャイナタウン化、本気の中華を体験ができるエリアとして浸透している。駅を出ると雑居ビルの各フロアに中国各地のご当地料理が食べられる店が入店、1階には中国食材を扱う店があり、スーツやオフィスウェア姿の通勤客が足を止めて乾麺などに手を伸ばす。聞こえてくるのは中国語ばかりで駅前留学というフレーズがしっくりくる。

 そんな異国情緒に包まれた西池袋に新たなガチ中華が味わえる店「四川伝統火鍋 蜀漢 池袋店」がオープンした。四川文化を五感で楽しむ健康と団らんの空間がコンセプトで、すでに名古屋と大阪に3店舗があり、それぞれ人気を博しているという。東京には初上陸となるが、オープン以降、旨くて辛い自慢の火鍋の魅力に多くの人がシビれているという。

 店は池袋西口の北の出口を出てすぐ、道路を挟んで反対側のビルの3階。少し古いビルはノワール映画を思わせる雰囲気もあるが、エレベーターで3階にあがると、レトロモダンでオシャレな中華な空間が広がる。広い空間に整然と配置されたテーブルの上には温かみのある照明が下がり、先客がぐつぐつと煮える真っ赤な鍋を囲み、しゃぶしゃぶと箸を揺らしている。そのたびに、辛さとシビれる香りがふわっと広がった。

つけだれの調合に迷っていると見かねたスタッフさんがお手伝い! 四川定番のごま油タレ、パクチー多め。セロリもいい味!そして食感も面白い!

 店のイチオシは四川省の伝統的な火鍋「九宮格鍋」だ。火鍋というと陰と陽に見立てた二色鍋がおなじみだが、「九宮格鍋」は一色でベースとなるスープは1種類。そのスープに食材をくぐらせ、黒酢、ラー油、ごま油、ねぎ、パクチーなど好みの調味料を調合して自分好みにカスタムしたつけだれでいただく。鍋は格子で9つのエリアに分けられていて、一番温度が高い真ん中では肉を、少し温度が低くなる周辺のスペースで豆腐や野菜をしゃぶしゃぶするのだという。

 テーブルに案内されたら、鍋の種類、ベースとなるスープと調味料(つけだれ)を人数分オーダー。食材は店内に配置されている冷蔵庫から好みのものを持ってくるスタイルで、よく見てみると食材の箱は白、赤、緑などがある価格別に11色。回転寿司のお皿システムにも似ている。

 つけだれは、店内に何カ所かスペースが用意されていて、そこで自分好みに調合して作る。選択肢が多すぎて迷ってしまいそうだが、初めて作る時やスタッフの手が空いているときは手伝ってくれるそう。スタッフがいなくても、ごま油・ねぎ、にんにく・パクチーを合わせた四川定番のごま油タレ、海鮮醤油・パクチー・にんにく・セロリ・ザーサイ・赤唐辛子・ねぎを合わせた海鮮醤油タレなどおすすめの組み合わせが分かるようになっているので参考にするのがよさそうだ。

1 2 3>>>