話題の九宮格鍋が東京に初上陸! 池袋のディープチャイナでビリビリでホカホカ
準備が整ったところで、いよいよ“しゃぶしゃぶ”のタイミング。ぐつぐつと音を立てている鍋にまず投入するのは「特製牛肉」。スライスした牛肉を四川伝統のラー油で味付けしたもので、肉の周りにはびっしりと唐辛子が。はしで持ち上げても、鍋の中に落としてもはがれていかないのが不思議だ。特製牛肉飲みはしっかりと煮込むことが必要とのことで鍋の中央の高温スペースへ。
人気食材の「手作りエビ団子」は隣りの部屋へ。レンゲをアレンジしたような道具の端は格子に引っ掛ける。「自然とエビ団子が外れて浮き上がってきますから、そこが食べごろ」だという。
冷凍豆腐や湯葉を投入し、特製牛肉と手作りエビ団子を待つ間に、「8回しゃぶしゃぶしたら食べて」というセンマイをしゃぶしゃぶ。自分ごのみにカスタム下四川定番のごま油タレをくぐらせて口に運ぶと、辛さやシビレよりも、想像以上にスープとセンマイのおいしさが広がった。
辛くて、旨い。そしてシビれる……絶妙なバランスと味わっているところで、そろそろ特製牛肉の頃合い。見る限り、真ん中のスペースは濁りもせずきれいなままで、ゆっくりと箸で探って引き上げると、投入した時のまま、唐辛子をびっしりとまとったまま。そのまま、つけだれを通過させても、ほぼ変わらず、そのまま恐る恐る口に放り込んだ。他の素材同様、最初は「辛くて、旨い」。ただ、そのあとにやってくる「シビれる」が圧倒的で、また辛さが追いかけてくるような感覚。ぐつぐつと煮込まれた冷凍豆腐をぱくりとやって中和、そしてエビ団子を頬張ると、口内にうまいからさが広がった。
その様子を見ていたかのように「……辛かった?」とスタッフが笑顔で顔を覗き込んで来t。記者は言われるがままに食べごろになった糸ジャガイモを引き上げて頬張ると、もう一度、特製牛肉を鍋の真ん中のスペースに落とし、エビ団子と青梗菜、冷凍豆腐を投入。2杯目のウーロン茶をオーダーして、2ターン目をスタートした。
推しの九宮格鍋のほかにも、鳥や豚をベースにスパイスを入れた黄金湯鍋、キノコ鍋、濃厚スープ鍋、トマトスープ鍋など辛さを抑えたスープを単体、もしくは二種三種と組み合わせて提供する。スパイシーな「柔らか揚げ豚肉」「水餃子」などサイドメニュー、担々麵、炒飯、アイスクリームなどメニューのラインアップも豊富だ。
まだまだ寒さも続く。本場四川を五感で感じられる九宮格鍋を仲間と囲んでみては? 四川のうまさと辛さ、体の内側から湧いてくるような温かさで、ホクホクで帰宅できるはず。