大学生たちが企画・運営する「みるカフェ」が期間限定オープン。「ろう者と聴者のコミュニケーションの手段は一つだけではないということを知ってほしい」

「みるカフェ実行委員会」の小川遥音さん、名倉あみさん、石村天翔星さん(左から)

 また、セレモニー後の取材では今回のみるカフェを通じて伝えたいこと、そして今回採用されている技術について、小川さんは「ろう者の方と聴者の方が実際にコミュニケーションを取る機会は日常では少ないと思うので、そこのコミュニケーションを取ることが大切だなと思っています。私が面白いと思ったのはディスプレイが一番面白いと思いました。音声入力やキーボードで打つタイプもあるので、個人に合わせて機器の特徴があるのが面白いと思いました」、名倉さんは「ろうの方と関わる時に手話だと、聞こえる人だとなかなか分からないことが多いと思うんですが、ここは手話アートとか手話クッキーなどで手話について少しでも触れる機会ができる場所だと思っています。手話に触れることで、手話を学んでいただいたり知ってもらえればうれしい。UC機器についてはディスプレイで目を見て話せるのが特徴。筆談とか手話だと指や文字を見てしまうことが多くなると思うので、目と目を見て話すということが体験できてよかった」、石村さんは「ろう者と聴者のコミュニケーションの手段は一つだけではないということを知ってほしい。機械もあるし、手話もあるし、筆談もある。いろいろな幅広い方法でできるということを知ってほしい。強く印象に残ったのは、手話トークというカメラで手話を読み取って文字で表すという機械があります。視界的にも分かりやすいので私もやってみたいと思います」などと訴えた。

「東京2025デフリンピック」は11月15~26日に70~80カ国・地域が参加して開催。100周年の記念すべき大会で、かつ日本で開催されるのも初めてという歴史的なものとなっている。

<<< 1 2 3