KOSÉ 8ROCKSがKADOKAWA DREAMSに一撃 Taichi「この勝利がうれしい」〈Dリーグ ROUND.8〉
日本発のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」の24-25シーズンのROUND.8が2月6日、江東区の東京ガーデンシアターで行われ、リーグ唯一のブレイキンチームのKOSÉ 8ROCKS(8ROCKS)がランキングのトップを行く前シーズンのチャンピオンのKADOKAWA DREAMS(KD)を5連勝で止め、ラウンドで勝利したCyberAgent LegitがKDと入れ替わって首位となった。本ラウンドではまた、avex ROYAL BRATS(aRB)が漫才で踊る斬新なショーを披露して、オーディエンスを驚かせた。
シーズンも後半戦に入り、14のチームそれぞれがより自分たちのスタイルで“勝ち切る”ショーを持ち込んだラウンドになった。
ここまで5連勝とブレない強さを取り戻したKDは8ROCKSと対戦。昨シーズンのチャンピオンと、チャンピオン経験のあるチームの戦いで、KDの世界観で圧倒する作品に対して、8ROCKSはブレイキンの魅力を最大限に引き出しつつ余計な飾りのないショーで6ポイントのうち4ポイントを獲得し、KDに一撃を加えた。オーディエンスが息をのみ、それがため息に変わるアクロバットを見せたTaichiは、エースパフォーマンスでポイントは取れなかったものの、MVD(Most Valuable Dancer)のタイトルも獲得した。
イベント終了後の取材で、KDの連勝を止めなければならないという意識はあったかと聞かれると、Taichiは「ありました。この一戦は、今後の自分たちも含め、大事な一戦になるっていうのは分かっていたので、そこはかなり意識していました」。このショーケースはよりDリーグの採点ルールを強く意識したものだったと明かし、「そうなったきっかけが、僕らの自信作『天』という、Valuence INFINITIES(以下、INFINITIES) さんに負けた時の作品。僕たち的には結構ショックでした。そこからシーズンを見つめ直した作品をやろうというディレクターの判断で。この勝利がうれしい」と充実した表情だった。
そのINFINITIESはLIFULL ALT-RHYTHM(アルトリ)と対戦。昨年のCHAMPIONSHIP(CS)のために準備していたショウケース「Essence」を披露。独特な世界観で会場を魅了し続けるアルトリに合わせてきたとも思えるような作品で、フロアでの不思議な動きや滑るようなフォーメーションチェンジやシーンの切り替わりなど、いつも以上にメンバーの一挙手一投足から目が離せないステージだった。
5-1で勝利を決めたステージ上で、SEIYAは「ありがとうございます!」と笑顔で左手を掲げると、「(今日の作品は)昨シーズンのセミファイナルで出す予定だった。その時はトライアルで負けてしまったっていうのがあったので絶対に負けられないなという気持ちがあった。準備していたセミ、決勝、出られなかったメンバーに不甲斐ない気持ちがあって、ここで勝ったことで、肩の荷が降りたというか、安堵できるなってうれしい」。そして、「自分の作品を見てもらうと分かると思うんですが、わけわかんない動きをしまくってて、みんなに無理言ってやってもらった感じなのでみんなには感謝しています。残りの6ラウンドこのまま突っ走って、シーズンチャンピオン、CSチャンピオンを狙ってますので応援お願いします」と締めくくると、顔をくしゃっとさせて、涙を堪えている様子だった。
本ラウンドでは、avex ROYALBRATSが漫才で踊るショーケースで勝利したシーンもこの日のハイライトだった。
他勝利チームは、CyberAgent Legit、SEPTENI RAPTURES、DYM MESSENGERS、Medical Concierge I’moonだった。
ROUND.9は2月27日に同所で。24-25シーズンは2025年5月22日が最終ラウンドで、6月19日にCHAMPIONSHIP(CS)がある。賞金総額は5000万円で、優勝チームには3000万円が贈られる。
ROUND.8の様子はYouTubeのD.LEAGUE公式チャンネルなどで見られる。
以下に、ROUND.8 勝利チームのコメントをまとめた。