ガクテンソクの奥田修二が自身のnoteをベースとした「4分の3は書き下ろし」の初エッセイ出版。40歳のリアルやM-1挑戦時のエピソードに思わず胸熱

本について語る奥田
 内容については「よく4章にまとめてくださったなと思うくらい、僕が書いたものは散らかっていた。順番もバラバラでしたし。書き出したときはまだ大阪で暮らしていた時で、その時につらつら書いていた日記のようなもの。なんにもない一日を無理やり文章化しているだけの日もあったり、仕事のことを書いていたり。そこから上京して東京での一からの生活とか、40歳のリアルな生活も書かれているし、15年ずっとM-1に挑戦していた時の、心で思っていて口にはしない脳内で喋っていた言葉が書かれていると思う」とのこと。
 
 noteを本格的に書き出したのは2021年、新型コロナウイルスで世の中が混乱している真っ最中。「2020年がM-1ラストイヤー。それが終わって、お笑いや漫才を辞めるということにはならなかったが、その頃の社会情勢はコロナのど真ん中ということで、緊急事態宣言で1カ月休みとかになり、いろいろ考えることがあった時期だった。例えばお笑いだけでずっとやっていて、一生懸命頑張っていればなんとなく給料はいただけていて、うっすらでも右肩上がりになっていったりするのかな?とか思っていたら、もっと外側からびたっと止められることがあるんだという。そうなった時に、1回自分のことを考える時期なのかなというところもあって、何か書いてみようと思った。その後、コロナ禍でnoteで稼ぐバイクさんみたいな人が出てきたのでちょっと意味合いが変わってくるんですが、僕は稼ごうと思ってnoteを始めたわけではなくて、文字で自分と向き合う的なところから始めた」と当時を振り返った。