1日3試合の過酷なトーナメントを制したのは西京佑馬「何とか気合で優勝できた。次の目標はK-1のチャンピオン」【Krush】

1回戦、古宮は永澤からダウンを奪った上での判定勝ち(撮影・蔦野裕)

 反対ブロックから決勝に上がってきたのは古宮晴(昇龍會)。古宮は1回戦では永澤サムエル聖光(林商店)と対戦。1R中盤に強烈な顔面前蹴りで永澤をぐらつかせる。古宮はパンチの連打で追い込むが永澤はガードを固めしのぐ。2Rには前に出る永澤から古宮が左のダブルでダウンを奪う。立ち上がった永澤に古宮は飛びヒザからパンチを連打しフィニッシュを狙うが、しのぐ永澤。逆に永澤は古宮のローにパンチを連打。右アッパーで古宮が吹っ飛ぶ場面も。3Rになると永澤はまた得意のローを多用。ローとパンチのコンビネーションで古宮に攻め込むが、古宮は足を使ってかわし、パンチや前蹴りを放っていく。古宮は結局、永澤を倒し切ることはできず、判定勝ちで準決勝に進出した。

 試合後の会見で「永澤選手のローで右足を痛めていた」と明かした古宮。準決勝では天野颯大(キング・ムエ)にもローを蹴られ、さらに痛めることに。それもあってか踏ん張りが利かず自らバランスを崩しスリップダウンの場面も。

 天野は1階級下のスーパー・フェザー級からのエントリーでありながら、1回戦の児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)戦では押し負けず、むしろ児玉を下がらせる展開に持ち込み、延長の末、判定で勝利を収め、準決勝に上がっていた。