1日3試合の過酷なトーナメントを制したのは西京佑馬「何とか気合で優勝できた。次の目標はK-1のチャンピオン」【Krush】

決勝、西京(左)は左フックで古宮からダウンを奪う(撮影・蔦野裕)

 決勝は左足にダメージを抱える西京と右足にダメージを抱える古宮の対戦に。古宮がオーソドックスの構えで、弘輝や昇也のように左インローがなく、戦いやすくなったか、西京は左ジャブ、右ローからパンチのコンビネーションといつもの動きを見せる。古宮も右ハイ、飛び込んでのパンチを放つがいずれも西京はガード、バックステップでかわす。そして前に出る古宮をパンチのコンビネーションで迎撃。なおも西京は左インロー、左ジャブ、虚を突いた右ハイ。そして西京は右のフェイントから左フックでダウンを奪う。立ち上がった古宮だったが、西京はすぐに襲い掛かるとパンチの連打。左フックで再度ダウンを喫した古宮を見てレフェリーが試合を止め、西京がKO勝ちでトーナメント優勝を飾った。

 西京は試合後のマイクで「ありがとうございました。むちゃむちゃ疲れましたね。1回戦で足を痛めて正直、準決勝も決勝もメンタル的に厳しかったんですが、何とか気合で優勝できました。最後はKOでいい感じで締められたと思うので、次の目標はK-1のチャンピオンを狙ってどんどん試合をしていくので、注目お願いします」とアピールした。

 西京は試合後の会見には車椅子で現れ「ちょっと過酷過ぎた。疲れた。左足は1回戦でかなり痛くて、めちゃくちゃはれて。準決勝も厳しいかなというところもあった。試合は足で倒れたくなかったので、気持ちで戦った。左足は準決勝でも狙われた。1R目は危なかった。蹴らせる距離にいてはダメなので、接近戦で挑んだ。決勝は試合をしていくうちに試合慣れみたいなものが出てきて緊張とかはなかった。向こうもダメージはあったので、3試合目、気持ちでやるか、みたいな感じだった。倒せたときは気持ちが爆発した」などと試合を振り返った。そしてトーナメントを経て「精神面で成長できた」と語った。