新曲は「かっこいい男6人がドーンと歌う」イメージ! 片寄涼太がGENERATIONSでやりたかったこと

「カッコいい6人の男がドーンといて、歌う」
ーー冒頭におっしゃったように、この曲は「シンプルながらすごく深い愛を歌った曲」。蔦谷さんとはどんな話をしてアイデアをまとめていったんでしょうか?
曲の見せ方見え方というところで、漠然とではあるんですけど、僕の中で「カッコいい6人の男がドーンといて歌ってくれている」曲というイメージがあったんです。実際に歌うのは2人ではあるんですけど、ステージを見た時に 、今のGENERATIONS、30前後の6人の男性がいて、歌う。パフォーマンスも合わせて、そういう曲にしたいなって、蔦谷さんにも伝えました。僕はJ-POPってやっぱそういう作りなんだよなって思うんですよ、合唱文化というか、1人の歌声に対してアメイジング!っていう文化じゃない。
ーーこうした深い愛を歌いたいと思った理由は?
好みとか価値観……なのかなと思います。もっとおしゃれにすることもできたと思うんですけど、自分の中の価値観を削ぎ落していく感じで、シンプルに収まった気はしてますね。
GENERATIONSの曲は自分の顔だけじゃないっていうか、6人でパフォーマンスしてるイメージですから、言えることとかも変わってきて、ソロと比べると、もっと広がった世界観とか、ちょっと広い価値観のことを強く言えるっていうメリットもあると思います。
ーー書き方は共作という捉え方でよろしいですか?
そうですが、“ラリーしてみんなで作ってる”かもしれない(笑)。蔦谷さんと僕、そしてもう一人の方の3人で。直接やり取りはしてないんですけど、例えば、サビを何パターンか書いてくださって、それを見させていただいて、僕はこういう方向性にしたいですと意見を戻したり、ここら辺の言い方を変えたいとかそういったラリーを続けました。自分がサビにこういうフレーズはどうですかって提案させてもらったものには、それをそのまま採用してくれたり。
ーーそういうやり方は片寄さんには合っていたという感触がありますか?
僕は合ってると思います、曲にもよるかもですが。やっぱりこれはGENERATIONSの曲じゃないですか、ソロだったら全然自分のペースでやればいいんですけど、そうじゃないし、僕は裕太君の次、2番手だったので、準備期間が潤沢にあるわけでもないし、それもあって、やりやすいやり方だったと思います。
パフォーマンスもいま作ってもらっています。何か新しい挑戦をしたいと思って、パフォーマーにも相談しつつ、今まで興味はありながらもお願いしたことがない人にお声がけしました。現時点では自分たちもどうなるのかまだ見えてないんですけど、楽しみです。
「不思議と流れができている」
ーーところで、片寄さんが2番手になったことといいますか、リリースしていく順番はどのように決まったのですか? 中務さんは「意外な人が行ったほうがいいだろうと思って」と立候補したとのことでしたが。
ああ、それはそんなに理由はないですよ。裕太君が1番っていうのはメンバーの中で確かに面白いかもねってなって、あとはボーカルとパフォーマーのバランスを考えた時に、2番目は自動的に僕になったという。僕もこだわりはなかったですし。
ーー他のメンバーがどんな作品を作るのかを気にしたり、分かりやすくいうと、お互いとかぶらないようにとか、前後の関係性みたいな意識はあったのですか?
そのあたりは、あんまり深く考えずにでしたね。蔦谷さんと2人で盛り上がった流れで、結果バラードになったみたいな感じだし、他のメンバーがJ-POPな楽曲をあげてくる感じはしなかったし。僕が考えていたのはみんなが聞きやすいんじゃないかっていうところなので。ただまあ裕太君は気になっていたかも。第1弾だし、自分の直前になるし、どういう感じで来るんだろうなって。裕太君は自分のルーツっぽいものやるかなと思ったんですけど、すごく堅実にプロデュースしてるなって感じがしましたね。その結果、たまたまですけど、すごく流れが良いなって。本当に面白いですね、全然話もしてないのに。
実はこの感覚って去年もあったんですよね。ツアーで、ゲストとかも含めて、すごく流れが良くて、いろんな人たちがハマっていっているように思えました。今年も6人で裏で話したり流れを組んでるわけではないんだけど、不思議と流れができてるなって思います。
ーーメンバーからの反応はいかがでしたか?
僕と蔦谷さんが組んでいるのはみんな分かってたし、いいねって感想でしたね。僕らしさがありながら聞き馴染みのいい日本の方たちが喜んでくれそうなバラードになってるねって。聞いてくれた方からどんなリアクションをもらえるんだろうってすごく今ワクワクしてます。