鷲尾伶菜の“正解” ーー 独立して1年、音楽と自分に向き合って作った初めてのロックナンバー
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ーー作詞は共作されていますね。
鷲尾:色々パターンを書いて、一緒に埋めていくみたいな感じで進めていきました。
ーー歌い始めの「なんでわかってくれないの/こんなに必死に想っているのに」。もがいている様子が浮かびます。
鷲尾:これまで13年ぐらい音楽をやっていますけど、自分が世間にどう伝わっていて、自分が届けてきた曲たちがどう伝わっているのか考えた時、自分が思っていたように受け取ってもらえない場合もたくさんあったなって思うんです。
ーーそのあとも「とめどなく音楽が導いていたのに/なにもかもを捨て去れたらなんて願ってしまったんだ」「嫌になるほど歌って歌って傷ついた/あの曲に何度 助けられてきたんだろう」とか、かなり突き刺さるライン……。
鷲尾:ちょっとネガティブになったり、全てを投げ出して別の人生を歩んでみたいとかって、何かのタイミングで沸き上がってくる感情。だけど私が今こうして音楽を続けられているのは過去の自分、10代20代の自分が必死に音楽を頑張っていてくれたからこそなんです。テレビ番組で歌うのは同じ曲で、なぜ新曲を歌えないんだろうと思ったりすることもありましたけど、あの時“嫌になるほど”歌った曲も自分にとってはとても大事な曲で、人生を変える起点となった楽曲だったなって今だからこそ思えたり。そうやって思い浮かんできた出来事を歌詞として綴りました。曲の中に“君”って出てくるんですけど、あれはメンバーに対して書いたものなんですよ。